W杯予選で八百長の影…誤審でFIFAから生涯活動禁止の主審、過去にも疑惑の判定
FIFAが20日に生涯活動禁止という厳罰処分を科したガーナ人のジョゼフ・ランプティ主審が、これまでも疑惑の判定で処分を科されていたことが分かった。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
ランプティ主審は昨年11月に行われた2018年ロシア・ワールドカップのアフリカ最終予選グループD、南アフリカ対セネガルの一戦で、セネガルDFカリドゥ・クリバリのハンドがあったとして、南アフリカにPKを与えた。これで先制した南アフリカは、前半のうちに加点し、2-1で勝利している。
だが、ボールはクリバリの足に当たっており、ランプティ主審は明らかな誤審をした形。FIFAはこれを受け、「不当な試合結果への影響」を禁じる規約に違反したとし、「国内外を問わず、あらゆるサッカー関連活動を生涯禁じる」と厳しい処分を科した。
FIFAが厳罰処分を決めた背景には、これまでのランプティ主審のキャリアもあったようだ。『ガゼッタ』によると、空港の税関職員が本業のランプティ主審は、過去に何度も疑惑の判定を下していたという。
例えば、2010年のアフリカ・チャンピオンズリーグ準決勝のセカンドレグ、エスペランス対アル・アリの一戦。初戦で1-2と敗れていたエスペランスが、ホームで1-0と勝利したのだが、開始直後の決勝点は明らかに「神の手」によるものだった。このとき、ランプティ主審は6カ月の活動停止処分を科されたが、その後復帰している。
直近では、2016年3月に行われた2017年のアフリカ杯予選、コンゴ民主共和国対アンゴラの一戦。ホームのコンゴ民主共和国が2-1と勝利したが、特に問題がなかったにもかかわらず、ランプティ主審はアディショナルタイムを5分とし、さらに90分を過ぎてから選手が負傷で倒れていたことから、さらに時間を延長。さらに不可解な判定でアンゴラにPKを与えた。99分のことだ。(動画は2分38秒から)
『ガゼッタ』は、サッカー賭博で各試合の総得点を賭けるものがあることを指摘し、ランプティ主審の行動に疑問符をつけている。このときもコンゴ民主共和国では騒がれたが、アフリカサッカー連盟は対応しなかったとのこと。FIFAは管轄外だったため、何も言えなかったそうだ。
アフリカでは最近、サッカー連盟の会長選で、29年にわたって“支配”を続けてきたイッサ・ハヤトウ氏が敗れた。アハマド・アハマド新会長が誕生して間もない中で、ランプティ主審がFIFAから厳罰処分を科されたことの関連も『ガゼッタ』は指摘している。
いずれにしても、ランプティ主審の“経歴”から、W杯予選で八百長があったことも懸念される。そして、FIFAが再試合を命じるかどうかも注目されるところだ。
ランプティ主審は昨年11月に行われた2018年ロシア・ワールドカップのアフリカ最終予選グループD、南アフリカ対セネガルの一戦で、セネガルDFカリドゥ・クリバリのハンドがあったとして、南アフリカにPKを与えた。これで先制した南アフリカは、前半のうちに加点し、2-1で勝利している。
FIFAが厳罰処分を決めた背景には、これまでのランプティ主審のキャリアもあったようだ。『ガゼッタ』によると、空港の税関職員が本業のランプティ主審は、過去に何度も疑惑の判定を下していたという。
例えば、2010年のアフリカ・チャンピオンズリーグ準決勝のセカンドレグ、エスペランス対アル・アリの一戦。初戦で1-2と敗れていたエスペランスが、ホームで1-0と勝利したのだが、開始直後の決勝点は明らかに「神の手」によるものだった。このとき、ランプティ主審は6カ月の活動停止処分を科されたが、その後復帰している。
直近では、2016年3月に行われた2017年のアフリカ杯予選、コンゴ民主共和国対アンゴラの一戦。ホームのコンゴ民主共和国が2-1と勝利したが、特に問題がなかったにもかかわらず、ランプティ主審はアディショナルタイムを5分とし、さらに90分を過ぎてから選手が負傷で倒れていたことから、さらに時間を延長。さらに不可解な判定でアンゴラにPKを与えた。99分のことだ。(動画は2分38秒から)
『ガゼッタ』は、サッカー賭博で各試合の総得点を賭けるものがあることを指摘し、ランプティ主審の行動に疑問符をつけている。このときもコンゴ民主共和国では騒がれたが、アフリカサッカー連盟は対応しなかったとのこと。FIFAは管轄外だったため、何も言えなかったそうだ。
アフリカでは最近、サッカー連盟の会長選で、29年にわたって“支配”を続けてきたイッサ・ハヤトウ氏が敗れた。アハマド・アハマド新会長が誕生して間もない中で、ランプティ主審がFIFAから厳罰処分を科されたことの関連も『ガゼッタ』は指摘している。
いずれにしても、ランプティ主審の“経歴”から、W杯予選で八百長があったことも懸念される。そして、FIFAが再試合を命じるかどうかも注目されるところだ。