マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドが、ジョゼ・モウリーニョ監督をこき下ろした。「闘将」ロイ・キーンが、過密日程への不満を口にした指揮官を「ナンセンス」と切り捨てたのだ。

ユナイテッドは16日、ヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦セカンドレグでロストフに1-0と勝利し、2戦合計2-1でベスト8進出を果たした。だが、ポール・ポグバとダレイ・ブリントが負傷で交代を余儀なくされている。

この試合では、後半にモウリーニョ監督がアシュリー・ヤングを通じてマルコス・ロホにバナナを渡したことが話題となった。エネルギー補給のためだったという。


試合後、モウリーニョ監督はこの件について「笑いごとではない」と強調。「我々には多くの敵がいる。月曜の夜に10人で戦い、今日の試合をこなして、日曜の昼12時に再び試合をするのは、難しいことなんだ」と続けた。

ユナイテッドは13日夜にFAカップ準々決勝でチェルシーと対戦し、前半に退場者を出して0-1と敗れた。それから中2日でロストフ戦。そしてまた中2日でプレミアリーグのミドルスブラ戦に臨む。モウリーニョ監督はこの過密日程への不満から、スケジュールを組む体制側を批判したのだ。

しかし、かつてユナイテッドのキャプテンとして数々のタイトル獲得したキーンは、モウリーニョのこの言動が許せなかったようだ。『ITV』でコメンテーターを務めるキーンは、モウリーニョ発言の感想を問われると、次のように断じた。


「これほどくだらないことを聞いたのは人生で初めてだ。どうしてこんなたわごとを聞かなければいけないんだ? 彼が言っていることは、ただただナンセンスだよ。彼はマンチェスター・ユナイテッドの監督だ。世界で最も大きなクラブのひとつだよ。あれだけの選手たちがいるチームで…彼は日程と疲労の文句を言い続けている」

「彼らのカップ戦の組み合わせも見ていたじゃないか。彼らには簡単なカードもあった。いくつか良い組み合わせがあったんだ。ホームでの試合も多かった。彼の話はまったくのナンセンスだ」

「彼にこのクラブは大きすぎるのかもしれない。試合でのこれだけの要求に彼は応えられないんだ。今日の試合なんて、ユナイテッドのリザーブでも勝てた」

キーンの発言にモウリーニョは何を思っただろうか。