上海申花は13日、週末のリーグ戦でベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルに対して悪質な踏みつけ行為をした秦升に厳罰処分を下した。イギリス『デイリー・メール』などが報じている。

秦升は11日の天津権健戦で、24分の天津のCKの際に、ヴィツェルの足を明らかに意図的に踏みつけ、一発退場となっていた。


クラブは13日の声明で「秦升の行為はスポーツマンシップに反する」とし、1年分のサラリーのカットも検討すると発表。報道によると、3万5000ポンド(約490万円)相当の罰金も科されるという。


秦升は自身のSNSで「愚かなファウルだった」「自分の行為がチーム全体に影響した。ファンとクラブ、コーチたち、チームメートたちに謝罪したい」とコメント。「プロ選手としてこのような“リベンジ”をすべきでなく、審判の決定を尊重しなければいけない」と反省した。

しかし、クラブの会長は「極めて理不尽な行為がクラブと上海、そして中国のサッカーのイメージをひどく損なった」「彼のせいでほかのみんなの努力すべてが水泡に帰す」と激怒。開幕戦でもイエローカードをもらっていた秦升を警告していたと明かし、試合中にアツくなったことを理由にはできないと非難している。

イギリスメディアの報道によると、上海申花は秦升をメンバーからも外したとのこと。頭に血が上ったのかもしれないが、秦升は大きな代償を払うことになったようだ。

なお、試合は上海申花が75分に先制したが、85分にヴィツェルのボレーで同点とされ、1-1のドローに終わっている。