XFN-ASIAによると、中国第5の交通銀行は、23日に予定されているIPO（新規株式公開）売り出し価格を、予想レンジ（1.95−2.55香港ドル）の上限に近い1株当たり2.50香港ドル（約35円）に設定し、18億8000万ドル（約2000億円）の資金を調達する見通しだ。引き受け幹事の米投資銀行大手ゴールドマン・サックスが明らかにした。同行の募集株数は58億6000万株で、香港株式市場で取引が行われる。

　　同行のIPOに詳しい情報筋によると、機関投資家向けの公募倍率は19倍、個人投資家向けでは204倍となっている。特に個人投資家向けの倍率が100倍を超えていることから、同行の引き受け幹事は、公募株総数に対する個人投資家向けの割当を、当初の5％から20％に引き上げることができるとしている。【了】