インテルFWマウロ・イカルディにとって、16日は最悪の一日となってしまった。ウルトラスの緊張が続いている。

自伝で2015年2月のエピソードを明かしたイカルディは16日、ウルトラスから「ウソつき」「キャプテンマークを外せ」と非難された。同日のカリアリ戦を前に、イカルディはインスタグラムでウルトラスにチームへのサポートを求めた。

だが、インテルのハビエル・サネッティ副会長は試合前、イカルディへの処分をほのめかす。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』がコメントを伝えた。


「措置を取る。我々にとってサポーターは最も重要であり、リスペクトしなければいけない。こういった振る舞いは受け入れられない。キャプテンマーク? 試合後に話し合う。自伝を出すのは彼のプライベートだが、誰もこうなるとは思っていなかった」

さらに、ウルトラスはスタンドに「自分を正当化するために子供を使い、オレたちの顔に泥を塗る。お前は男じゃない…お前はキャプテンじゃない…ただのクソったれだ」と横断幕を掲げた。


試合前の選手紹介では、イカルディの名前が呼ばれると、ウルトラスからブーイング。だが、スタジアムに駆けつけたそのほかのサポーターは声援を送っている。

そして迎えたカリアリ戦。インテルは23分、自ら倒されて得たPKを蹴る。だが、結果はポストの横へ。先制の好機を逸し、イカルディは頭を抱えた。


ウルトラス以外のスタンドのサポーターは、落胆するイカルディを励まそうと拍手を送る。


だが、イカルディの不遇は終わらない。インテルは結局、ジョアン・マリオのゴールで先制したものの、1-2と逆転負け。公式戦3連敗と不振が続き、チームには不穏な空気が漂っている。

さらに、試合後には再びウルトラスがイカルディを挑発。自宅の前に「オレたちはいるけど、お前のアルゼンチンのお友達はいつ来るんだ」と横断幕を掲げ、自伝の発言を揶揄した。


試合後には、ピエロ・アウジリオSDからも、23歳という若さで自伝を出したことを批判されたイカルディ。その自伝をきっかけに、このような状況になるとは想像もしなかったのではないだろうか。