XFN-ASIAによると、AVICI（中国航空工業第一集団）は、急成長する国内航空市場に対応するため、150-200人乗りの国産旅客機の製造を目指すことが明らかになった。中国日報が13日付で伝えた。AVIC Iの見通しでは、同規模の旅客機が近い将来、国内で600−700機必要になるとしている。中国では昨年、国内の旅客機利用者数が1億2000万人となり、米国、欧州に次いで世界3位の航空市場となっている。

　　また、米航空大手のボーイングと欧州航空大手のエアバスは現在、250人乗り以上の旅客機について、中国市場でし烈なシェア争いを展開しており、その隙をつく形で、AVICIが150−200人乗りの旅客機の量産に成功すれば、両社が同規模旅客機の「B737」や「A320」の減産に踏み切る結果になるだろうと予想している。AVIC Iの幹部は、「中国は2020年までに同旅客機の量産体制を確立しなければ成功が望めない。2030年や2040年では遅い。まさに急務だ」としている。【了】