30日、フジテレビ「スポーツLIFE HERO'S」では、「柔道界のレジェンド 野村忠宏×谷亮子 スペシャル本音対談!」と題し、アトランタ、シドニー、アテネで五輪3大会連続の金メダル(男子60キロ級)を獲得した野村氏と、シドニー、アテネで五輪2大会連続の金メダル(女子48キロ級)を獲った谷氏よる対談の模様を放送した。

冒頭から「自分はなんぼ勝っても新聞(の一面)でヤワラちゃんに勝つことはできませんでした」とぼやいた野村氏が「なんで金メダルの俺じゃなく、銀メダルのヤワラちゃんが一面なんだって。正直アトランタの時は"ふざけんな"って思ってた」と続けると、谷氏は「なるほど」と笑うしかなかった。

それでも谷氏が「オリンピックの表彰台で金メダル獲った時に考えていたことは、勝って表彰台の上でその次の目標を立てると最短で行けるような気がしていた」と明かすと、野村氏は「それができるのは谷亮子だけ」としみじみ。その上で「一緒に戦ってきて、田村亮子、谷亮子のすごさっていうのは感じ始めた。同じ日に戦うからこそ日本国民の期待、プレッシャーっていうのが、99%そっちにいってた。自分はプレッシャーがないままノビノビと戦えた。段々感謝するようになった」と語った。

今回のリオデジャネイロ五輪では、男子60キロ級で高藤直寿が、女子48キロ級で近藤亜美が頂を目指す。両氏が揃って金メダルを獲ったアテネ五輪以降、両階級で金メダリストは誕生していない。「世間に認知されている柔道現役選手っていない。自分の階級で新しいスターが生まれてほしい」と野村氏が切り出すと、谷氏も「誰か彗星の如く出てきてほしいという期待は多くの人がしている」と期待を寄せた。