イタリア代表FWグラツィアーノ・ペッレSNSが炎上した。EURO2016準々決勝のPK戦でPKを失敗し、ベスト8敗退が決まったばかりで、チームメートとふざけている写真を公開したからだ。

イタリアは2日の準々決勝で世界王者ドイツと対戦し、1-1のタイスコアで120分間を終え、PK戦に臨んだ。両チームが3人蹴り終わり、スコアは2-1。決めれば王手をかけられるという大事な4番手に登場したのが、ペッレだった。

ペッレはボールをセットすると、GKマヌエル・ノイアーに「パネンカ(チップキック)」をやるかのようなジェスチャーを見せる。だが、実際には左サイドへ蹴り、しかもポストの横へと外してしまった。


直後に2-2と追いつかれたイタリアは、最終的に9番手のDFマッテオ・ダルミアンが失敗し、ベスト4への切符を逃した。大会前の評価が低かっただけに、健闘がたたえられたイタリアだが、PKを失敗したペッレには批判が浴びせられた。

試合翌日、キャンプ地モンペリエからロンドンへと向かう際、ペッレはイタリア国民に謝罪。ノイアーに対するジェスチャーも、侮辱する意図はなかったと釈明している。

だが、その翌日、ペッレがSNSに投稿した写真が一部サポーターの怒りを買ってしまう。写真は、チームメートで同部屋でもあるMFマルコ・パローロと一緒に、プールサイドで飲み物を持って舌を出しながら撮影したセルフィーだ。

イタリアメディアによると、実際には、写真はしばらく前に撮影したもので、敗退後のものではないという。ペッレは「最高のチームメート、寂しくなるよ! またね」とコメントしており、大会から去ることで親しかった仲間とも離れることへの寂しさから投稿したようだ。


だが、謝罪直後というタイミングの写真にしては、やや「おふざけ」感があったのかもしれない。一部サポーターからは「まるでピエロ」「笑えない」「ふざけたことをして、落胆しているんだね」と批判の声が続々届いた。

「ノイアー相手にあんなジェスチャーをして、あんなふざけたPKを蹴ったら、ミスをしたことを恥じるべきだ。サッカー選手なら、いや、大人の男なら、そうであるはずだ。これで、彼は未熟だということを示したな」

一方で、「どうしてダルミアンのことは騒がないんだ? 彼も失敗したじゃないか。侮辱するなら自分が蹴ってみろ」など、ペッレを擁護する声も少なくない。

「みんな人生において間違いをするものだ。ロベルト・バッジョのような最高級の選手ですら失敗したのだから、彼が失敗することもあるだろう。ペッレ、このまま続けろよ。今大会で君がやってきたことに感謝しているよ」