コパ・アメリカ・センテナリオ決勝で、リオネル・メッシを擁するアルゼンチンを下し、2連覇を成し遂げたチリ。長かったシーズンを最高の形で終えた選手たちは、ようやく訪れたバカンスを穏やかに過ごしたいと望んでいるだろう。だからこそ、追いかける記者を煩わしく感じたに違いない。

インテルで長友佑都とチームメートのチリ代表MFギャリー・メデルは、コパのタイトルを獲得して母国チリへと戻った。だが、国のスターとあり、マスコミは放っておかない。車で移動するメデルを追いかけて取材する。これがメデルの逆鱗に触れたようだ。

メデルは車を降りて記者たちに対し、次のように述べている。イタリア『メディアセット』が伝えた。

「どうして少し落ち着くこともできないんだ? なぜ、少しのプライバシーもない? 僕は君らに追いかけられたくない。放っておいてくれ。少しプライバシーを尊重してくれよ。僕は家族といたいんだ。僕を追ってくる君らと事故になるかもしれない」

上司の指示で仕方がないと記者が返すと、メデルは次のように続けた。

「だったらボスに、僕を放っておくように言えよ。それとも、僕は友人たちを呼んで車に何かしなければいけないのか?」

やや危険な発言ではあるが、プライバシーを尊重してくれというメデルの主張はもっともだ。さらに、メデルはその後、結局メディアの取材に応じ、ファンの応援に感謝するコメントを発している。