「プレミアリーグ、今季ここまでの最速スピードトップ10」

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先月、英紙『telegraph』が今季のプレミアリーグにおいて最も速いスピードを記録した選手トップ10について伝えていた。

『EA SPORTS Player Performance Index』に基づく今季ここまでのプレミア最速戦士10選手を、当サイトのデータベース情報とともにお伝えする。

10位 FWキャメロン・ジェローム(ノリッジ)→34.97km/h

思いがけない選出。大抵はそのスピード以上に、パワーと強さで知られている選手だ。今季14試合(先発9)出場:2得点。

当サイトからの補足情報

29歳のイングランド人FW、185cm/85kg。

ダイナミックな動きと繊細なドリブルを合わせ持つ、元イングランドU-21代表ストライカー。試合終盤になっても衰えぬスピードとスタミナやシュート力には光るものがある。

肝心なところで決めきれない一面があったが、昨季は2部で17ゴールを記録。ただ、2部だといいが、プレミアだと…という選手でもある。

9位 FWジョシュ・キング(ボーンマス)→34.99km/h

今季ボーンマスが獲得した元マンチェスター・ユナイテッドのストライカー。まだインパクトは残せていないが、そのスピードは相手DFにとって厄介になるだろう。今季12試合(先発9)出場:1得点。

当サイトからの補足情報

ノルウェー代表経験もある23歳のFW。180cm/74kg。

ガンビア人の父を持つ、快足アタッカー。15歳の時にオレ・グンナー・スールシャールに見出され、ノルウェーから渡英した。マンチェスター・ユナイテッドではレンタル暮らしが続き、2013年1月にブラックバーンへと完全移籍し退団。今季からボーンマスへ加入。

7位 MFヴィクター・モーゼス(ウェストハム)→ 35km/h

今季序盤のサプライズだったウェストハム。モーゼスはウィングにおいて、そのスピードを武器に一躍を担った。今季9試合出場(全て先発):1得点。

当サイトからの補足情報

24歳のナイジェリア人アタッカー。177cm/75kg。

生まれはナイジェリアだが、11歳の頃に両親が殺害されたことで渡英。14歳でクリスタル・パレスの下部組織に入団した。もとは左サイドからのカットインを得意としており、スピードを活かしたペネトレイトは大きな武器。だが、ドリブルのレパートリーはやや少なく、味方を使うプレーもまだまだ改善できるはず。現地の発音に近付けると「モージズ」が近い。

7位 MFマーク・オルブライトン(レスター)→ 35km/h

3人がランクインしたレスター勢の1人。チームに大きなスピードを付与する選手のうちのひとりでもある。クラウディオ・ラニエリが率いるチームの攻撃は、迅速かつ効率的。オルブライトンのスピードはそれにおいて重要である。 今季14試合(先発13)出場:1得点。

当サイトからの補足情報

26歳のイングランド人MF。177cm/74kg。

もとはアストン・ヴィラのアカデミー育ちであり、8歳からヴィラに所属していた。一瞬で相手を置き去りにするスピードと急激な方向転換にも耐えられるボディバランスを兼ね備え、ドリブル突破からのクロスや飛び出しも武器。2014年からレスターへ移籍、最近はサイドよりセンターで起用されることが増えてきた。ちなみに、なかなかのスニーカーマニア。

6位 MFヘスス・ナバス(マンチェスター・シティ)→35.06km/h

ウィングとして躍動するナバスにとって、そのスピードは最大の武器。ただ、ラストボール(の質)はしばしば彼自身を失望させる。今季13試合(先発9)出場:0得点

当サイトからの補足情報

スペイン代表経験を持つ30歳のウィング。172cm/64kg。

セビージャが生んだスピードスター。圧倒的な速さだけでなく、リーガ時代はあらゆるアタッキングセンスを兼ね備えた屈指のサイドアタッカーでもあった。クロスの質も酷くはなかったはずなのだが…。

100m10.8秒という記録を持ち、本人曰く「付いてこれたのはロベルト・カルロスだけ」。また、セビージャ時代には最高速度で走り過ぎてランニングマシンを壊したこともある。

5位 DFビリー・ジョーンズ(サンダーランド)→35.07km/h

このサイドバックは、エヴァートン戦で快足FWジェラール・デウロフェウに追いつこうとして、いい記録を出したのかもしれない。エネルギッシュで実際に速く、ジョーンズには多くの武器がある。今季13試合(全部先発)出場:1得点。

当サイトからの補足情報

28歳の元イングランドU-20代表DF。182cm/79kg。

基本的には右サイドバックだが、左やCB、守備的MFもこなせるユーティリティプレイヤー。攻守両面において貢献できるタイプで、かつてはサイドアタッカーだったことからミドルシュートも武器。DFとしては強さ、メンタリティ、ゲームを読む力がある反面、スピードには欠けるはずだったのだが…。

4位 DFカイル・ウォーカー(トッテナム)→35.09km/h

ここ数シーズン、再び彼に対する批判が集まったが、最近はベストフォームを取り戻している。ひとつの側面は、そのスピードを決して放棄しなかったことだ。今季14試合(全て先発)出場:1得点。

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25歳のイングランド代表DF。

パワフルかつスピーディーで身体能力に優れるほか、ユーティリティー性も兼ね備える。鋼のように堅さとゴムのような弾力性を備えた肉体を活かしたパワフルなプレーとシュートも武器だ。25歳にして一皮むけそうな気配。

3位 FWディヴォック・オリギ(リヴァプール)→35.15km/h

まだフィニッシュが彼の得意でなかったとしても、そのスピードによって本当の脅威となれるポテンシャルがある。今季4試合(先発2)出場:0得点。

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ベルギー代表の20歳FW。185cm/75kg。

若くしてリールで台頭した、長身かつ柔らかさも兼ね備えるストライカー。スピードだけでなく足下の技術も高く、センターフォワードだけでなく両ウイングとして、チャンスメイカーとしても機能する。

昨季は決定力の無さが話題になったが、基本的にはチャンスを作り出すタイプのセカンドストライカーで、点が取れる選手が近くにいると力を発揮できる。

なお、英語も公用語であるケニアにルーツを持つため、発音はオリジではなくオリギ。リールでスタジアムDJを務める名物女性アナウンサーもオリギと呼んでいた。

2位 MFジェフ・シュルップ(レスター)→ 35.26km/h

レスターの攻撃的左サイドバックは今季ここまで2位となるトップスピードを記録。彼を上回るただひとりの選手は、彼もよく知る…。 今季13試合(先発12)出場:1得点。

当サイトからの補足情報

ガーナ人とドイツ人の両親を持つ、22歳のガーナ代表レフティー。178cm/72kg

幼くして渡英し、レスターのアカデミーに加入した。元々はストライカーだったというが、いまやウィング、サイドハーフ、サイドバックなど左サイドならどこでもこなす。スピードがあるアスリートタイプで相手DFを引きちぎり前線まで駆け上がる力があり、特にカウンターの際には大きな力となる。また、そうした選手にありがちな守備の軽さもなくタックルも強い。

1位 FWジェイミー・ヴァーディ(レスター)→35.44km/h

ファイナルサードにおいて、ほとんどボールを勝ち取るとともに、最高速度に達する。そして、ハードワークも彼の成功において、決定的なものである。カウンターで多くの得点を奪っている今季のレスターだけに、10人中3人がランクインしていることに驚きはない。今季14試合(全て先発)出場:14得点。

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28歳のイングランド代表FW。178cm/76kg

8部リーグから這い上がり、代表にまで上り詰めた“成り上がり”FW。

もとはシェフィールド・ウェンズデイの下部組織出身だが、16歳の頃に体が小さすぎるとして放出された。その後、ノンリーグで活躍し、2012年夏にレスター入り。

スピードに乗ったドリブルを得意とする一方で、運動量があり攻守に働ける労働者タイプのフォワード。シュート意識はかなり高くどこからでもゴールを狙っていく姿勢を持つほか、少ないチャンスを決め切る決定力にも磨きがかかっている。

先月、プレミアリーグ11試合連続ゴールという新記録を樹立。また、自らと同じようにノンリーグでプレーする選手たちにチャンスを与えるアカデミー『V9』を設立することも発表した。