東京都の石原慎太郎知事は20日、定例会見で自殺者も出している学校での「いじめ問題」について触れた。この中で知事は「親も教室に乗り込んで行ってモノを言うぐらい、子どもに関心を持った方がいい。自分の子どもなんだもの、先生なんかに子どもの人生を預けるわけにいかないよ」と保護者に対してメッセージを送った。

 教師による子どもへのいじめが表面化していることについて、石原知事は「そういうケースはあるね。教師自身が弱いから、変な劣等感もって、子どもをいびる」とし、福岡県筑前町の中2生徒の自殺事件を念頭に「今度の先生も、言ってはいけないことを言って、自分は一種のエクスタシーを感じている」との分析を示した。

 また、石原知事は自身の子どもが教師にいじめられた時のエピソードを紹介。「私は小学校に怒鳴り込んで行って、校長とっちめて、その先生クビにしろと言った。『子どもにこんなあだ名付けて何してんだ、この教師直さなかったらぶん殴りますよ』と言ったら、校長が注意してくれたみたいだ」と体験を振り返った。【了】