運転免許証の偽変造免許証や他人名義の免許証の不正使用防止を主な目的に、警視庁と埼玉県など4県は、2007年から運転免許証をICカード化する。

 07年1月4日から、警視庁と埼玉、茨城、兵庫、島根の4県で受け付ける運転免許証の更新・再交付には、すべて新しいICカード免許証が発行される。更新・再交付以外に現行の運転免許証をICカード免許証に変更することはできない。地方自治体の財政事情などにより、他道府県も08年度中には現行の運転免許証をすべてICカード免許証に変更する計画という。

 ICカード免許証は、縦5.40センチ×横8.56センチで現行の運転免許証と同じサイズだが、厚みが現行の0.5ミリから0.76ミリになっている。また、プライバシー保護のため、本籍は表面から削除されている。

 この免許証を身分証明書として使用するには、暗証番号が必要になる。暗証番号を設定しない場合、読み取り装置などで、10センチメートルの至近距離からICチップに記録された個人情報が読み取られる恐れがある。また、暗証番号を3回続けて間違えると、それ以降ICチップに記録された内容が読み取れなくなるが、その場合は、各運転試験場や警察署で復旧が可能。【了】

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