23日早朝、渋谷駅前の交差点で警察官ともみ合うサポーター。渋谷では大きな騒動は起こらなかった。(撮影:吉川忠行)

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2006FIFAワールドカップ ドイツ大会で、日本代表の1次リーグ敗退が決定した23日早朝、先のオーストラリア戦とクロアチア戦の後に、一部のサポーターが地下鉄入り口の屋根によじ登るなどの騒動が起きた東京・渋谷の繁華街では、今回大きな混乱はなかった。

 「この場に立ち止まらないで駅へ向かってください。ご協力お願いします」「まもなく通勤時間帯になります。他の人がけがをする恐れがあるので、移動してください」─。渋谷駅前のスクランブル交差点付近では、約50人の警察官が交通整理を行い、サポーターへ移動を呼びかけたが、応援歌を歌いながらその場に残る人も多く見られた。

 午前6時20分すぎ、トラブルを起こしたと見られる外国人男性が交番へ連行される際、人だかりができて一時騒然とした。その後は一部の若いサポーターと警察官がもみ合う以外に、目立った騒ぎは起こらなかった。午前7時をすぎると、警備にあたっていた警視庁の機動隊が撤収を開始。大型バス3台をはじめとする警察車両5台が引き上げ、駅前にはパトカーなど数台の車両、10人程度の警察官を残すのみとなった。このころには駅前に残るサポーターの人数も50人を割る程度になっていた。

 サポーターの中には、敗退の痛手を受けたのか、座り込んだままの人や、テレビ局のインタビューに「4年後がんばるぞ」と気勢を上げる人など、それぞれが日本代表への想いを表していた。【了】

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