18日、川崎のライブホール「クラブチッタ」のW杯日本・クロアチア戦のパブリックビューイングで日本代表を応援するサポーター。(撮影:吉川忠行)

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決勝トーナメント進出の可能性は残ったが、自力突破の可能性は消滅―。2006FIFAワールドカップド イツ大会一次リーグF組、日本対クロアチア戦は18日(日本時間)、ドイツ・ニュルンベルクのフランケン競技場で行われ、結果は0−0の引き分けだった。前半22分にゴールキーパー川口能活がペナルティーキックを好セーブで阻むなど、ピンチを何度も防いだが、チャンスを得点に結びつけることが出来なかった。

 川崎市川崎区のライブホール「クラブチッタ」で行われたパブリックビューイングには約1300人が集結。当日券100枚もアッという間に売り切れ、日本代表のレプリカユニフォームを着たサポーターが会場を青く染め、満員のライブホールは熱気に包まれていた。歓声と悲鳴が交互に聞こえる、盛り上がりのある試合だったが、終了のホイッスルでサポーターは呆然。決勝トーナメント進出の可能性はかろうじて残ったが、ますます厳しくなった状況に青息吐息だった。

 試合は午前0時近くに終了。楽しむべき余韻もなく、サポーターらは最終電車に乗るために川崎駅へ急いだ。ブラジル戦で白星を挙げることが決勝トーナメントへ進む絶体条件となり、サポーターたちは「とにかく気持ちを切り替えて次を戦うしかない」と自分自身に言い聞かせているようだった。

 「ブラジルには勝てないよなぁ」。家路を急ぐサポーターから、こんな声が聞こえた。その一方で、未だ潰えぬ“奇跡”への可能性に期待を込め、「奇跡につながった。あとは、待つだけ」と話す者もいた。最終決戦は、23日午前4時から。【了】

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