民主党の鳩山由紀夫幹事長は、10日に党本部で行われた会見で、小泉内閣が今国会の最重要法案と位置づける「行政改革推進法案」に対して、「民主党の考え方を示していくために対案を作った方がいい、という声が大勢」と述べ、対案を出す方向で作業を進めていることを明らかにした。

 前原誠司代表は、昨年9月の就任以来、安易な審議拒否をしない「対案路線」を掲げてきた。だが、最近になって、渡部恒三国対委員長は、審議拒否を排除しない国会戦術を示唆していた。

 党再生に向けて、鳩山幹事長は「老・壮・青」の各世代の協力が不可欠と強調し、「(執行部の)若さだけでは大きな過ちを防ぎ切れなかったという反省がある。議員の方や、現在議員ではないが経験豊かな方と、もっと協力的な関係が作れるような風土をつくる必要がある」と述べた。

 また、代表経験者らの意見について「必ずしも十分に聞いて党運営を進めてきたとはいえない」として、こうした経験や知識を反映させる仕組みづくりについても言及した。【了】

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