後藤田正晴元官房長官(91)は20日、自民党本部で講演し、官房長官として国鉄・電電・専売の3公社の民営化や危機管理体制の構築に取り組んだ中曽根内閣時代(1982─87年)を振り返った。後藤田氏は「答申を出す前に自民党の意見を聞き、それを受けて土光臨調(臨時行政調査会)が答申を提出した。内閣はそれを最大限尊重するような閣議決定をやった」と行政改革を先導した土光臨調の利害調整手法を引き合いに出し、郵政民営化に