現在ウィンター ブレイク中のドイツ・ブンデスリーガだが、ドイツの主要紙の一つ<ディー・ヴェルト>紙が、前半戦の振り返り企画として、期待はずれだった移籍選手の一人としてドルトムント香川真司選手を挙げている。

同紙は「すでに切実な状況であり、信頼に応えるために力を示す必要がある」という書き、期待されたパフォーマンスが発揮できていない状態と指摘した。さらに「最初の熱狂ぶりが凄まじかっただけに、彼はチームの希望だった。しかし、以前の71試合で29ゴールしたような活躍を前半戦はできなかった」とコメントしている。

また、ドルトムントのヴァツケCEOはある程度このことは予想していたとのことで、「彼は香川に時間を与えなければならないと再三と語り、“失った自信を取り戻す時間が必要だ”と言っていたが、その予想は当たった」と結んでいる。

また、後半戦に向けて「香川はアジア・カップに向けて離脱するが、戻ってきてスタメンを確保するのは極めて難しくなると予想される。17位のドルトムントにとって背に腹は替えられない状況で、すでにスロベニア人のケヴィン・カンプルを獲得するなど次のアクションも起こしている」と、現状のパフォーマンスでは今後のスタメン定着が非常に難しいとも指摘している。

以前も「まだチームでは異物といった印象」「ドルトムントに帰りきっていない」など厳しい論調で香川選手を取り上げた<ディー・ヴェルト>紙に対し、ドルトムントのヴァツケCEOが擁護した話なども度々話題になったが、チームの低迷を考えるとバッシングは避けられない状態だ。現状厳しい状況が続く香川選手だが、アジア・カップでの活躍で弾みをつけ、ドイツでの完全復活を期待したいところだ。