羽生結弦(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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TBS「NEWS23」(31日放送分)では、「若き3冠王者 次なる目標は…」と題し、GPファイナル、ソチ五輪、世界選手権を制し、見事3冠を達成したフィギュアスケート羽生結弦に行ったインタビューの模様を放送した。

「ちょっと疲れている感じはありますけど、やっと終わったなという感じ。オリンピックがあるとシーズンが長いと感じました」。こう振り返った羽生は「夢は叶いました?」という質問に「正直叶ってないかな。“?”ですね。“?”マークです」と切り出すと、「オリンピックは苦しかったです。本当に苦しかった。自分が思っていた以上に夢の舞台っていうのは苦しくて過酷なもの。勝ったかもしれないですけど、フリーは一生悔しい。でも、そこから生まれた努力の仕方はいいものだった」とその胸中を語った。

また、「弱音を出さない?」と訊かれた羽生は「マイナスな気持ちを大切にできるようになったんですね。逆に消そう消そうとするとマイナスの力を使うのに余計自分に負担がかかる。マイナスはマイナスのままでいいじゃないかと。前にプラスがあるからプラスでいいかなという感覚」と、その落ち着いた口調から王者の風格を漂わせたが、趣味の話題になると一変、「イヤホンを色々試して聴くのが好き。イヤホンに対するこだわりはあります」と嬉しそうに話し始めた。

「イヤホンはさし心地?」と訊かれれば、「それも大事ですね」としながらも、「最終的には音の質。ドラムが響くのも好きですし、かといってピアノが響かないのは嫌なんで。世界選手権にもってきたのは9本、10本くらい。大好きですね。大好き」とまくし立てたが、我に返った羽生は「ヤバい、この会話いらない」と苦笑い。

本題に戻ると、今後の目標を「平昌オリンピックっていうのが、これから先の4年間の中で一番大きなイベントになるかもしれないですけど、それまでに沢山試合があるので一つ一つをどれだけ頑張ってできるか」と意気込んだ。