オフシーズンに入り1ヶ月、もっぱら契約更新と移籍の話題が中心で、意識の高い選手の自主トレの話題もちらほらだが、「オフシーズンに野球選手は何をしているのか?」そんな素朴な疑問から有名プロ野球選手の趣味について調べてみた。

まず、真っ先に挙げられるのは楽天からメジャー挑戦への去就が気になる田中将弘投手がアイドル好き、筋金入りのドルオタであるのは有名な話。最近TV出演も増えているマーくんだが、ももいろクローバーZとの共演が目立つ。12月12日放送の『とんねるずのみなさんのおかげでした』でも、ももクロと人気コーナー『食わず嫌い王決定戦』で対戦。他にも始球式やファン感謝デーと事ある毎に、職権乱用で彼女たちをねじ込んで来たが、もはやファンを超えたモノノフ(ももクロファンの総称)ライフを満喫している。

アイドルに続いてはアニメ、“球界きってのアニメ好き”といえば巨人の西村健太朗投手。過去に選出したアニメのランキングで造詣の深さを披露、無難なコメントの節々から判っている感が溢れでてネット上でも話題になった。かつて自身の入場曲に人気アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のエンディング曲「ハレ晴レユカイ」にしようとして権利関係から却下されたのも有名な話だ。

趣味人といえば中日の山本昌投手を忘れてはならない。この人の場合、車、昆虫など多趣味な上に深い。ラジコンの腕前はプロ級でメディアでも数多く取り上げられた。山本投手の凄いところは、ラジコンシャーシの開発や、盟友・山崎武司と共に「山山杯」なる競技会を開催、世界王者を招聘したりと趣味の範疇を超えたプロフェッショナルとしての顔をいくつも持っていることだ。

最後は、球界屈指の鉄道好き、北海道日本ハムファイターズの木佐貫洋投手。オリックス在籍時に京セラドームの最寄駅、阪神なんば線に乗るために電車通勤していたという逸話でも知られるが、不振の2011年には大好きだという函館の路面電車(函館市電)乗車を封印する「電車絶ち」を宣言したストイックな“鉄オタ”である。今期移籍1年目の日ハムでは、9勝8敗先発ローテーションの一角を担う活躍から2000万円(推定)増額に「北海道内の電車に乗る計画があるので、時間があれば遠いところに行けたら」と、冬の北海道での1年目を鉄道巡りで締めくくることを宣言している。

その他にもプロ級の釣り師、ソフトバンクの摂津投手や、度々ネットでも話題の筋トレマニア、巨人の澤村投手と、深い趣味で知られる野球選手はピッチャーが目立つ。投手はオフの趣味にも拘る人が多いということだろうか。