ご存じのとおり、2020年夏季五輪の開催都市が東京に決まりました。めでたいね〜

スポーツナビから抜粋
２０２０年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）の第１２５次総会が７日（現地時間）、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれ、東京での開催が決まった。日本で夏季五輪が行われるのは１９６４年以来５６年ぶり２回目。冬季五輪の７２年札幌、９８年長野を含めると、２２年ぶり４回目の日本開催となる。前回の１６年五輪で落選した東京は２度目の挑戦で開催権を勝ち取った。

ＩＯＣ委員による投票では、立候補した３都市のいずれも過半数を獲得することができず、１回での決定とはならなかった。イスタンブール（トルコ）とマドリード（スペイン）が同票で並んだため再投票が行われ、最少得票数のマドリードが落選。その後、東京とイスタンブールの決選投票が行われ、東京が開催都市に選ばれた。東京は６０票、イスタンブールは３６票だった。

一応ここはサッカーのブログなので気になるのはやはり男子サッカー、そこで東京五輪までのおおまかな流れをまとめてみました。



東京五輪の年長世代(1997年生まれ)の今後の予定

　　　　　　　　　　　　主な公式大会　　　　　　　出場した国際大会、出場が見込める国際大会(あくまで予定)
()内は1997年生まれの年齢、2013年なら16歳といった感じ。

2013年(16歳)　FIFA・U-17ワールドカップ　　モンテギュー国際、チッタディグラディスカ国際大会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カスピアンカップ、豊田国際ユース大会

2014年(17歳)　　なし　　　　　　　　　　　　　　　サニックス杯、国際ユースin新潟

2015年(18歳)　AFC・U-19選手権予選　　　　SBS杯

2016年(19歳)　AFC・U-19選手権本戦　　　　SBS杯

2017年(20歳)　FIFA・U-20ワールドカップ　　トゥーロン国際大会(U-20W杯出場時のみ出場見込みあり)
　　　　　　　　　FIFA・コンフェデ杯(ロシア)

2018年(21歳)　AFC・U-22選手権予選　　　　トゥーロン国際大会
　　　　　　　　　FIFA・ワールドカップ(ロシア)

2019年(22歳)　AFC・U-22選手権本戦　　　　アジア競技大会

2010年(23歳)　東京五輪　　　　　　　　　　　　トゥーロン国際大会


※東アジア競技大会は2019年に東アジアユースゲームと名称をかえて対象が14歳から18歳が出る競技大会になるので2017年東アジア競技大会は中止の模様。　6月毎日新聞。東アジア大会、次回からユース大会に
※アジア競技大会は4年間隔で行われていたが、2014年大会の次は開催を例年より1年遅らせて2019年になることが既に決定。


まずは来年の強化がどれだけできるか

男子サッカーの対象年代が23歳以下のままかわらなければ2020年に23歳になる世代、現在16歳になる1997年生まれの高2の早生まれ、高校1年世代が東京五輪の年長世代となります。目標は当然金メダルと行きたいところだね。

1997年生まれの主な選手で言えば前橋育英のMF鈴木徳真、川崎フロンターレU-18のMF三好康児、浦和レッズユースのMF小川紘生、名古屋グランパスU-18のFW杉森考起、大分トリニータU-18のDF坂井大将といったあたりは年代が1つ上のU-17日本代表でも常連メンバーとなっていて、彼らは今年10月にUAEで行われるFIFA・U-17ワールドカップにも出場が期待されている面々であります。
東京五輪は7年後なので彼らがそのまま2020年まで世代のトップグループとして君臨してるかはわかりませんが、年長世代がこの年代から世界大会を経験できることが損にはならんよね。
もっとも世代の有力選手なんぞで言えばこのへんは氷山の一角にしかすぎず、イングランド・トッテナムの下部組織に在籍するMFサイ・ゴダードや、ガンバ大阪ジュニアユース時代に国内タイトルを総なめ、U-15世代では世界最高峰となるマンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップで2位という結果を残したガンバ大阪ユースの市丸瑞希や岩本和希、高木彰人といったあたりにも注目です。

自国での五輪開催が決まったわけだから、これから強化だ！って息巻くんでしょうが、彼らは既に活動を始めており強化なんぞとっくの昔におっ始めております。昨日今日になって東京で五輪開催を目指すよ！って言い始めたわけではないですからね。
1997年生まれを主体としたチームは今年はU-16日本代表として活動しているのですが、今年はフランス・モンテギュー国際、イタリア・チッタディグラディスカ国際大会、アゼルバイジャン・カスピアンカップ、豊田国際ユース大会と4つの国際大会に出場。優勝して話題になったのがイタリアのチッタディグラディスカ国際大会ですね。
奇数年世代を主体とするチームはこの時期の活動は多くなくて、再来年のU-18日本代表から本格スタートって感じなんですが、U-16時代に組まれる強化日程としては例年(2009年や2011年)よりも多くなっております。


強化としてはここまでは悪くないものの、直近の課題としてあるのは来年の活動、1997年生まれの世代はFIFAの世界大会もアジアの公式大会もない時期となり、来年は目指す大会がなくて活動頻度がどうしても少なくなってしまいます。こればっかりは欧州みたいに年代別の公式大会を毎年開催にでもしない限りは避けようがないからどうしようもないね。
国内で行われている3月のサニックス杯、7月の国際ユースin新潟あたりに出場することはできるので最低限の活動はあると思われますが、東京五輪開催が決まったことでさらなる強化予算をつぎ込んで国際大会に出場なんてことはあるのでしょうか。
まあ都合いい日程に出れる国際大会が見つからないのなら都合いい日程に親善試合を組めばいいだけだけどね。来年のこの世代の強化日程は少し注目かもしれませんね。


五輪予選を兼ねる大会にも出場を

2015年以降は20歳以下のワールドカップ、FIFA・U-20ワールドカップを目指す過程で強化が進むのでどうでもいいとして、U-20W杯以後の強化も課題になってくるかも。
東京五輪で金メダルを目指すにはここからが重要になるわけですが、五輪予選を兼ねるAFC・U-22選手権は普通に出ればいいと思います。
これはあくまで「五輪予選を兼ねる」大会なわけで、五輪に出るから出ないなんて判断する必要がないわけで、普通に出ればいいだけ。そもそも2年に1度の間隔で行われるの大会のままなら4年に1度の五輪に出るから出ないとか意味わかんないし。

アテネ五輪があった時にギリシャが2004年U-21欧州選手権に出てないのか？っていうと当然予選に出ております(予選敗退)

今とは大会形式が違うからようわからんけどバルセロナ五輪があった時にスペインが1992年U-21欧州選手権に出てないのか？っていうと当然出ております(予選敗退)

これもちょっと違うかもだけどロンドン五輪があった時にイングランドは普通に2011年U-21欧州選手権本戦に出てましたよね、欧州の事例を見てもわかるとおり、AFCが嫌な顔しようが、何食わぬ顔で出ればいいだけなの。

AFCの奴らが日本は五輪の開催国で出場枠あるから2019年AFC・U-22選手権は出なくていいよね、とか言ってきたら全力で否定しておきたいところです、大会はセントラル方式だから強化日程は障害になりやせんしね。U-21世代なんて出れる国際大会は多くないし、親善試合を組んでいくにも限界が出てくるから、AFC・U-22選手権は出るという判断をしておきたいんだけどなぁどうするつもりなんでしょうかね。

まあいろいろ書いたけど、東京五輪よりもまずリオ五輪、リオ五輪よりも10月に行われるFIFA・U-17ワールドカップだよね。目先にある大会を順に楽しみに待ちましょう。
東京五輪世代も出場できそうなＦＩＦＡ・U-17ワールドカップも見てあげてね〜