ここ2シーズン連続でピチーチ(リーガ・エスパニョーラ得点王)に輝くなど、ゴールの代名詞とも呼べる存在となったバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシだが、現在ブラジルでプレーする従兄弟のマキシ・ビアンクッキも、負けず劣らずゴールを量産しているという。

 今シーズン、メキシコのクルス・アスルからブラジルのヴィトリアに移籍したマキシは、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル全国選手権1部)の開幕から7試合で6ゴールを記録。インテルナシオナルのウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランを1ゴール差で抑え、得点王争いで単独トップに立つと同時に、1部に昇格したばかりのチームを2位に導く原動力となっている。

 前節サンパウロ戦でも、通算出場試合数でリーグ記録を更新し続ける元ブラジル代表GKロジェリオ・セニから2ゴールを奪ったマキシ。メッシより5cm低い身長164cmの自身のプレースタイルを、「ペナルティエリア内で勝負するというよりも、ピッチを旺盛に動いてアシストを決めるタイプ」と評しているだけあり、「今シーズンのゴールラッシュには驚いている」と素直に心境を告白している。

 なお、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAでは、1972年のウルグアイ代表FWペドロ・ローシャ(サンパウロ)を最後に外国人選手の得点王が出ておらず、マキシもしくはフォルランがタイトルを獲得した場合は41年ぶりの快挙となる。