「私の未来? 明日はチャンピオンズリーグ(CL)での101試合目を戦う。その後? ノーコメントだ。ストーリーを増やすことはしない」

レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督は、4日のCLアヤックス戦だけを考えている。一方でヨーロッパのメディアの大半は、同監督の未来がスペインの遠くにあると報じた。

スペイン『マルカ』は、フロレンティーノ・ペレス会長との関係悪化から、“スペシャルワン”が今季終了後にレアルを去ると伝えている。フランスでは『レキップ』が、カルロ・アンチェロッティ監督の後任となるパリ・サンジェルマン(PSG)の新監督候補にモウリーニョ監督を含めた。イングランドでは、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督がモウリーニョ監督に賛辞を送っており、この発言は一部で「後継者指名」と解釈されている。

モウリーニョ監督は「コメントはしない。会長に聞いてくれ。ペレス会長と会ったときに何を話すか、私に言うつもりはない」とコメント。ファーガソン監督は、モウリーニョ監督がどのクラブを率いることもできると称えたが、これについては「友人は常に互いをよく言うものだよ。彼の後継者? まだ先のことだろう。2年後かもしれないし、10年後かもね」と語った。

では、PSGはどうだろうか? モウリーニョ監督は「私のアシスタントの一人が、明日のPSGとポルトの試合をチェックする。それぞれ決勝トーナメント1回戦で対戦する可能性のあるチームだ。私がPSGのことを考える理由はそれだけだよ。我々のライバルになり得るんだ」と話している。

序盤戦で「悲しい」と発言し、シーズン後の売却のうわさもあるFWクリスティアーノ・ロナウドについても、モウリーニョ監督は「誰が幸せかどうかより、明日の試合のメンバーについて話すことにはもう関心がないんだね?」と返答した。

レアルはすでに決勝トーナメント進出を決めており、モウリーニョ監督は控え選手に出場機会を与えるかもしれない。

「我々はどの試合も同じ気迫、最大限の力で戦わなければいけない。リーガとCLで守備のパフォーマンスに大きな差はないと思う。欧州の舞台ではハイレベルなチームと対戦してきたんだ」