まずは、ゼロを一にすることが大事だ。

ギターも「F」というコードが押えられると次のフェーズへ向かう。

英語も「単語」で喋るのではなく「アクセント」で喋ることによってようやく次のフェーズだ。

問題はそこからだ。

今まで、毎日、進化していた自分の習熟度がある日、突然スピードダウンするのだ。

むしろ、練習してもうまくならず、もしかするとヘタになっているような気さえする。

英語も同じような状態になる…。

ギターの場合のスランプ脱出方法は、1人で練習するのではなく「バンド」を組むことだ。

ギターの場合は、バンドという運命共同体が登場することによって、否が応でも練習日までに仕上げなければならないという「目標」が生まれる。

また、自分の役割とバンドのアンサンブルを考えてプレイするようになる。

CDとあわせてうまく弾ける人でもバンドとなると、人に合わせることができないという人が多い。

バンドはそこを教えてくれる。

さらに練習から本場のライブ舞台があるとその目標に合わせて努力できる。

自分だけがうまくなることよりも、バンドとして良くなることの方が重要となる。

英語の場合、バンドを組むという訳にはいかないが、一緒に学習している仲間か、むしろライバルがいたほうが望ましい。

もちろん、英会話学校でマンツーマンという体制が理想である。

しかし、時間や金銭的な負担も伴う。

無理やり外国人のいる場所、英語が聞こえる場所を選んで、自分の環境を変えることであれば、今ではそんなに難しくない。

インターネットがあるからだ。

■英会話でバンドを組む感覚なのが、「スカイプ英会話」と「TED.com」ネットで「スカイプ 英会話」で検索してみて欲しい。

ありとあらゆるスカイプによる英会話教室がヒットする。

英語が公用語であるフィリピン人の大学生たちが先生役を務めているケースが多いスカイプによる英会話教室だ。

それはフィリピンの物価が安いから成立しているビジネスモデルでもある。

月額5,000円で毎日や、1レッスン500円(20分程度)からというのがある。

無料の体験レッスンも多いので、Skypeが使える環境にある人はぜひ一度はチャレンジしてみてほしい。

最低、USBのヘッドセット(2,000円程度)くらいは必要だ。

それがないとノイズとハウリングに苦しむこととなってしまう。

目と手だけで無理やり覚えた学校英語よりも、耳と口で自然に覚えた英語のほうが忘れないし、身につくことだろう。

ただ、ビジネス英語まで期待すると先生に学生が多いので、先生を選ぶ必要もあるだろう。

むしろ、実際に習ってみて感じたのが、自分の中で1日に20分程度でも英語を話す時間を課すことのメリットだ。

自分にアポイントを取ることがとても重要なモチベーションだと感じた。

週に2〜3回レッスンを受けようとすると、自分の中でも、夜の時間を英語のためにスケジュールするようになる。

飲み会参加を極力減らしたり、もう一軒飲みにいくのを自分で律するようになった。

スカイプ英会話によって、夜の遊びの早退で月謝も捻出でき、体も快調になる(笑)。

フィリピン側は、ほとんどADSLなので、日本ほどの帯域がでていないので、いつもいい回線状況とも限らない。

むしろ、そんなハプニングも合わせて、余裕を持って、自分の人生の中に「英語」の学習時間をスケジュールするクセのほうが大切だ。

そして、スカイプ英会話でフィリピン先生のアジアン・イングリッシュの発音で理解できれば、同時にヒアリングのトレーニングとして、欧米ネイティブな「TED」の視聴をオススメしたい。

1日1本、YouTubeの「TED」を視聴する時間をぜひ割いてほしい。