『ガゼッタ』が報じたミランFWアントニオ・カッサーノとインテルFWジャンパオロ・パッツィーニのトレードの可能性について、ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が「どうなるか、見てみよう。マーケットが終わるまで15日ある」と認めた。

ミランは19日、ユヴェントスとの「トロフェオ・ベルルスコーニ」に臨む。試合前日会見で、アッレグリ監督は次のように話した。

●目標
「過去10年の歴史をつくってきたベテランたちや、(ズラタン・)イブラヒモビッチやチアゴ・シウバが去り、クラブの戦略は変わった。よって、こうなると、適応が必要となる。ただ、好チームとしての目標を失うことなく、だ。このチームはリーグ戦でトップ3を争わなければいけない。ただ、ユヴェントスが優勝候補なのは確実だね。理由は2つ。まずは、彼らはスクデットを獲得したから。そして、素晴らしい補強をしたからだ。ユヴェントスはインテル、ローマ、ナポリ、ミランより一歩前にいる」

●カッサーノとパッツィーニのトレード
「今のところ、カッサーノは我々の選手だ。だが、マーケットが終わるまでは15日ある。何があるか見てみよう。カッサーノはまだミランの選手だが、プロフェッショナルとして振る舞わなければいけない。直近のミランは彼を再び活躍させるために全力を尽くしてきた」

「アントニオと話したよ。状況を知りたかったからね。喜んで、確信をもって、ここに残る用意があるのかどうかを知るためだ。去年、ミランは彼を治療して、復帰させ、EUROに送り出した。彼を引き留めるだけの関心をミランは示してきたと思う」

●マーケット
「我々のマーケットはファイナンシャルフェアプレーに影響されている。だが、チームにはとても満足しているし、(アレシャンドレ・)パトの復帰にも満足だ。今年の彼には大きく期待している。クラブはすごく明確にしてきた。良いチームがあり、これで仕事しなければいけない。あとは31日までに何があるかを見てみよう。現時点で我々はこういう状態で、私はとても満足している」

●アレッサンドロ・マトリとマルコ・ボッリエッロ
「ボッリエッロ獲得はまだ検討すべきテーマだ。マトリは去年のユーヴェのスクデット獲得の立役者だった。素晴らしい選手であり、ユーヴェが手放すことはなかなかないと思うよ」

●アレッサンドロ・ネスタとチアゴ・シウバが抜けたディフェンス
「守備の選手たちを完全に信頼している。(クリスティアン・)サパタと(フランチェスコ・)アチェルビを含めてね。彼らは大きく成長できるかもしれない。ミランにもうカンピオーネがいないというのは事実じゃないよ。ただ今は、会長も言ったように、カンピオーネを買うことは考えられないんだ」

●トロフェオ・ベルルスコーニについて
「明日の我々には何かが足りないだろう。ただ、フィジカルコンディションは良くなっているし、レアル・マドリー戦(アメリカでの親善試合)での敗北から成長しているよ。5失点したが、チームは良い試合をしたんだ。ミスはあったが、それは普通のことだよ。若手や新しい選手たちがいたからね。彼らを試し、成長させるには、ああいう相手でもプレーさせる必要があるんだ」