埼玉西武ライオンズは10日、FAでソフトバンクに移籍した帆足和幸投手の補償について、人的補償は行わずに金銭のみを求めると発表した。これでFAの規約によりソフトバンクからは、帆足の今季年俸約1億1000万円の60%にあたる6600万円が西武に支払われることになった。

6日、ソフトバンクはプロテクトした28人から過去に三冠王となった松中信彦外野手を外したことが彼の代理人から明かされたが、チームの功労者で昨季も3割以上の打率を残した松中を外したことに対し、ネット上の野球ファンの間では「西武が松中を獲れば面白くなる」「いらなくても取れ」「獲ったら西武は優勝候補の筆頭」などと獲得を期待する声が高まっていた。

しかし、ポスティングでメジャー移籍を目指した中島裕之がヤンキースと交渉決裂、西武に残留することになり、渡辺久信監督はメディアの取材に対し「補強する必要はなくなったかな」と語っていた。

昨年も、FAで細川亨捕手をソフトバンクに放出したが、補償選手を求めなかった西武。今年も同じような展開となったことで野球ファンからは「西武つまんねぇ球団だな」「おもんねーわ」「松中とらないのはいいとして、中継ぎすらとらないとは思わなかった」などと失望の声が殺到した。

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