スワローズ4−2カープ

ようやく連敗が止まった。

2位に1.5差に迫られ、尻に火がつきようやく4番の目が覚めた。

先発の赤川が、先頭に出塁を許し、犠打にタイムリーと相手のカープにとってはまさに理想的な形で先制点を許してしまう。

昨日の記事にも書いたが連敗中のチームには先制点が非常に思い。

しかし、今日はカープのミスに助けられる。

1回先頭の青木は投ゴロに倒れるが、2番川島がカープ先発篠田のミスを誘うセーフティバントで出塁する。

相手のエラー云々よりも、何とか出塁しようという川島の気持ちが勝った出塁と言ってもいいかもしれない。

この日3番に入った田中は、制球の定まらない篠田から四球で1死1,2塁。連敗中も何度もあった形。

ここで1本出て、すぐ同点に追いつけるかどうか。

それが2回以降に大きな影響を与える。

しかもエラーに四球と篠田にもらったチャンス。

これを活かさなければ逆にカープに流れを持っていかれてしまう。

4番畠山が久々に仕事を果たす。

インコースのボールをレフトスタンド中段へ3ラン。

ヒット1本で3点。8月にはほとんど見られなかった得点だ。

2回にはこの日久々のスタメンとなった飯原がセンター前のヒットで出塁すると、今後はサードバーデンが川本のゴロをエラー。

またしてもエラーでチャンスをもらう。

赤川はきっちり送って1死2,3塁。

前日のカープ戦でもあった1死2,3塁で青木という打順。

その時は、まさかのサードライナー併殺。

その後のニュースを見ると、唯一前進守備を敷いていたサードへのライナーだったという。

その他の内野陣は1点は覚悟という守備体系で、サードのさえ打たなければ内野ゴロでも得点というケースだったようだ。

そこでのサードライナーに小川監督も「状況判断ができていたのかそのことが大切」とコメントしていた。

カープの守備体系がどういうものだったのかはわからないが、この日はショートへのゴロ。

青木はもちろん内野ゴロでの得点を意識していたのではなく、ヒットでつなぐという意識が強かったはず。

結果的には詰まったあたりのショートゴロで得点できた。

たまたまなのか、意識しての打撃なのかはわからないが、”最低限”仕事は果たした。

勝てないときは、青木に限らず、こういう場面で三振や内野フライなど打撃が目立った打線。

勢いの出るような得点ではないが、結果的にはこの1点が非常に大きかった。

2回3回はヒット一本に抑えた赤川だったが、4回に捕まる。

無死からヒットと四球でピンチを招くが6番バーデンを併殺に打ち取り2死を奪う。

ここで後続を断ち切れれば、乗っていけるというところだが、またしても2死から失点してしまう。

続く倉にタイムリーを浴び、再び2点差に迫られる。

そして迎えた5回、簡単に2死を奪った後、2番井生にボール先行、ファールで粘られ結局四球。

このところの失点は二死からばかり。

続く赤松は痛烈なピッチャーゴロが内野安打となり、4回2/3ここで降板。

連敗中でなければ、赤川は間違いなく続投だっただろう。

しかし前回登板の25日ドラゴンズ戦でも、6回途中2死まで奪いながら、代打平田に逆転3ランを打たれ敗れたという記憶が小川監督の頭から消えるはずはない。

赤川の今後を考えれば、もったいない気はするが、この采配が成功かどうかは、その後を受ける投手の結果でしか判断できない。

2死からマウンドに上がった押本はピンチを切り抜け、とりあえずこの継投は成功。

追加点が欲しいスワローズだが、3回以降立ち直った篠田の前に走者を出すことすらできず、3回〜6回まで三者凡退が続く。