オリックスの朴贊浩(パク・チャンホ)投手が韓国復帰を強く希望していることが分かった。ただ、韓国のドラフト制度上、朴選手の復帰は容易ではなく、特別法が必要になるが、特別法実施には反対の見解も少なくない。韓国メディアは、連日この話題を報じている。

 朴選手は韓国の月刊誌とのインタービューで「母国が呼んでくれたらすぐにでも帰りたい」と強く希望した。同選手は以前から選手生活の最後を韓国で過ごしたいと述べてきたが、韓国復帰を具体的に言及したのは今回が初めてだ。

 しかし、朴選手が韓国に復帰するためにはさまざまな問題があり、現実的には不可能であるとの見方も強い。来シーズンから韓国で野球をするためには8月11日までドラフト申請をする必要があるが、オリックス所属のままではドラフト申請などできず、朴選手の来シーズンからの韓国復帰は原則上無理がある。

 その上、現在朴選手の優先指名権を持っているハンファ球団が2週間以内に指名しないといけないが、朴選手を指名した場合1巡目の新人選手の指名権が消滅するため、ハンファは「朴贊浩の復帰を歓迎するが、特別法が必要」と表明しつつも、難色を示した。

 可能性としてはただひとつ。朴選手のための「特別法」を適用すること。オリックスでのシーズン終了後に再契約せず退団し、ハンファに入団できるように韓国プロ野球界の理事会が特別指名制度を適用しないといけない。

 キム・インシク韓国プロ野球規則委員長は「朴賛浩の国内復帰のためにほかの7球団が積極的に協力するべき」と主張、「国民的英雄」とされている朴選手が手続き上の問題で韓国に復帰できないことが内容にすべきとの考えを示した。

 連日報道される同話題に韓国のインターネットでは「メジャーリーグから直接韓国に戻ったら日本で恥は欠かずに済んだのに」、「お金に目がくらんで日本に行って、いまさら…」などと、朴選手に対する批判や皮肉も少なくない。(編集担当:金志秀)



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