これが自然体イケメンという生き物か…!

僕が憧れてやまない自然体イケメン。芸能人でいえば福山雅治さんのように、自分の本質をさらけ出し、ありのまま生きているイケメンのことです。僕自身もイケメンではあるのですが、やはり自然体とは程遠いもよう。会社の女子たちからは「(自然体)イケメンじゃないですよ」「(自然体というほどリラックスはしておらず)普通です」「(もう少し自然体に見えるように)洋服に気を遣ったらどうですか」と、少し気取りすぎであることを指摘される始末。

一体、何が自然体イケメンと気取ったイケメンをわけるのか。

服装や顔つきの影響はもちろんあります。しかし、それ以上に決定的なのは生き様。本人の中に「自分はこうありたい」という答えがあって、それに合わせた服装・言動をするタイプは、どうしても作られた匂いがしてしまいます。答えなど求めず、ありのままをさらけ出せてこそ自然体イケメン。ありのままがゆえに、ときに熱く、ときにだらしなく、ときに大胆。好き・嫌いやYES・NOなど、言いづらいこともサラリと表明してしまう。

それでなおイケメンに見えるというのは、いかに突き抜けたイケメンであるかの証明。作られたイケメンは自分の理想に従い、「NG」要素をできるだけ減らして生きています。しかし自然体イケメンは、ありのまま生きることで生じるNG部分を、突き抜けて大きい「OK」要素が打ち消しているのです。「ひとりHは毎日しますね。2回(笑)」「AKB…好きですよ。握手したいですね。ゆきりんと」「部屋はゴミ屋敷ですよ。ヘンなDVDだらけ」というセリフを脳内で再生しても、確固たるOK部分が揺るがないほどに。

サッカー界にもそんな自然体イケメンが存在します。右サイドを華麗に駆け抜ける貴公子・内田篤人。誰からも親しみを持って受け入れられるそのキャラクターと、東北関東大震災の直後に見せたメッセージシャツを着て親指を立てる姿に見える、「熱く」て「気取らない」生き様はまさに自然体。そんな自然体だからこそ、発する言葉には新鮮な驚きがあるもの。8日に日テレ「NEWS ZERO」に出演したウッチーは、普通なら適当にごまかす質問にすら、自然体でサラリと答えてくれたのです…。

ということで、ウッチー生インタビューという若干心配なテーマに挑んだ、8日の日テレ「NEWS ZERO」をチェックしていきましょう。



◆基本的には生出演は危ないタイプなので、お気をつけください!


ウッチーのインタビューは、何が起きるかわからないスペクタクル。自然体ゆえに、めんどうくさいときは「めんどくさいな」という顔になり、話したくないときは「話したくない」という気配を発します。逆に、一旦口を開くとインタビュアーの意図などまったく気にせず、思ったことをズバリと言ってしまう。

先日読んだ「Number」誌のインタビューでは、一時吐き気に悩まされていた事件の真相についてズバリ告白。「ガムを噛むようにしたら吐き気が止まった」と言い張っていたのは真っ赤なウソで、本当は全然治っていなかったことを明かし、ちょっと喜んでいたガム会社を「ええっ…」と絶句させたのです。

そして、「NEWS ZERO」に生出演したウッチーは、この日もズバリモードで右サイドを駆け上がっていき…。

↓登場直後からややズバリ気味なウッチー!

ラルフ:「生出演の雰囲気いかがですか?」

内田:「緊張してます。サッカーやってるほうがラクです!」
まぁまぁ、緊張してるのは事実でしょうからね!


番組キャスターの村尾氏、日テレのラルフアナ、女優兼キャスターの板谷由夏さん、松尾キャスター、サッカー解説者・北澤氏らに囲まれたウッチーは、普通なら適当にはぐらかす質問に対しても豪快に回答。攻撃的な姿勢を見せてくれました。
<ウッチーのオープニングズバリ>

北澤:「内田クンねー、今の選手は違うっていうか、スッとしてて美しいですよねぇ」

ラルフ:「足の長さも北澤さんと比較してもねぇ」

内田:「はい(笑)」

北澤:「昨日のチェコ戦。3-4-3。新しい戦い方はどうですか?」

内田:「まだ始まったばかりなんで、いろいろ試行錯誤しながらだと思うんで。まだまだこれからだと思います」

北澤:「攻撃的な布陣なのに、2試合つづけてゼロに終わってしまったところは?」

内田:「点が取れればよかったんですけど、僕は守備の選手なので。どちらかというと。ゼロで抑えられたのがよかったかなと思います」

北澤:「選手同士での話し合いとかは?」

内田:「よくします。ホテルでもしますし、グラウンドの中でもするので。監督も踏まえて、よくしゃべるほうだと思います」

北澤:「立場的には聞いてるほうというよりも、まとめていくほうになるんじゃないのかな?」

内田:「いや、だといいとは思いますけど(ニヤリ)はい」

板谷:「すみません素人目線なんですが…チェコって強かったんですか?」

内田:「強かった…とは思います」

板谷:「どうなんだろうと思ってて…キーパーすごいじゃないですか」

内田:「キーパー…はスゴイです」
オープニングからキレキレだなw

北澤さんの足が短くて、自分は守備的な選手で、まとめ役はできれば敬遠したくて、チェコのキーパー「は」スゴイことが、ビシビシ伝わってくるぜ!

ここで番組はVTRでウッチーの栄光の1年を回想。充実したシーズンを振り返り、ぶっちゃけたところを質問し始めます。
<ウッチー3大トピックスほか>

ラルフ:「ドイツシャルケへ移籍、アジアカップ優勝、欧州CLベスト4の3大トピックスの中で、もっとも大きかった出来事は何でしょう?」

内田:「えー、チャンピオンズリーグだと思います。周りの注目度もレベルも僕が思っていた以上だったので。夢中に試合してた感じですね」

北澤:「レベルの違いっていうと具体的には?」

内田:「走るスピードだけとっても違いますし、判断のスピードも身体の強さも。高さも含め。何が一緒かなっていうくらい」

北澤:「技術っていうとこでは?」

内田:「技術は日本選手全然通じると思いました。それを厳しいプレッシャーの中でできるかって言われると、どうかなって思いましたけど」

北澤:「チャンピオンズリーグ行くとスゴイ選手いるじゃないですか。準決勝に行くとルーニーがいたりして。ああいった中でも、まったく緊張している感じが見られなかったんですが」

内田:「うーん、内心少しドキドキはしてましたけど(笑)。目の前に立っているからには、同じ土俵に立ってるんで。チームが勝てればいいので、ひとつの駒としてサッカーしてます」

北澤:「鹿島のときと置かれている立場とか違いはあるのかな?」

内田:「一応外国人枠というか、助っ人の役割できているので、そういう違いはあると思います」

北澤:「マンUに負けたあと、サッカーが好きになったってコメントを出してましたけど。その前、サッカー嫌いだったわけじゃないですよね?」

内田:「嫌いではないんですけど、サッカーにのめり込むタイプではないので。でもそれが、毎日チャンピオンズリーグのことを考えて起きて、生活していくのがスゴイ新鮮で楽しかったと思います」

村尾:「ドイツの選手かたぎというか、メンタル面だとか日本とドイツで違いはあるんですか?」

内田:「二日、三日で練習こなくなる選手もいますし、名前も覚えずにグラウンド去って行く選手もいますので、そういう中でシビアかなとは思います」

板谷:「コミュニケーションは、ドイツ語なんですか?」

内田:「ドイツ語少しずつ、英語と、あいさつくらいならポルトガル語しゃべれるんでゴマかしてます」

ラルフ:「ラウール選手と一緒にドイツ語を勉強しているとか」

内田:「彼も僕と同じくらいなので負けないように。ドイツ語は」
番組サイドが「やはりドイツに移籍したことが大きいだろう」と想像し、「日本とドイツの違い」というテロップをピョコピョコ出したり引っ込めたりする横で、延々と「チャンピオンズリーグ最高!」としゃべりつづけるウッチーは自然!


<メールは返さないが交流はしたい>

板谷:「あれだけ活躍すると、日本からたくさんメールがきたって聞いたんですけど」

内田:「いやー、いろいろ友達からもらうんですけど、最初のほう返さなかったので、最近ちょっと減ってきてしまって。待ってるんで!みなさんぜひ送ってください」

(ここで長友からのメッセージVTR挿入。「ウッチーは大人しくて真面目で、ただサッカーになったら顔色が変わるんで、そのギャップに女の子だけじゃなく僕たちみんなやられています」と証言)

内田:「口だけですね」

ラルフ:「でも、同じ世代の人が海外で活躍しているのは大きな刺激になりますか?」

内田:「僕自身、海外に行きたくないと思ってたタイプなので。僕も出て意識が変わりましたし、代表に戻ったらいいサッカーできると思うので、もっともっと出たらいいと思います」

松尾:「出てみるとよかったなと思います?」

内田:「よかったと思います。生活はラクなので、楽しんでます」

(欧州CLでの長友とのマッチアップの場面がVTRで流れる)

内田:「意識はしました。1、2分だったのでみんな見てるかなと思いながら。削ってやろうかなと思って」

(震災後のメッセージシャツのVTRが流れる)

内田:「試合がすぐ次の日だったので、テレビで見ることもほぼなく、どういう状況かわからなかったので本当に迷ったんですが、これしかできないのかなっていう思いがあって」

村尾:「震災についてはいろいろな声を掛けられたと思いますが」

内田:「僕のこともそうなんですけど、日本全体を心配してくれる選手が多くて。声を掛けてもらって助かった部分が、僕自身もあったんで」

<予想メール着信履歴>
from:tonji5@fc-koeln.de タイトル:「メシ行こうぜ」
from:tonji5@fc-koeln.de タイトル:「今度メシどう?」
from:tonji5@fc-koeln.de タイトル:「試合後時間ある?」
from:tonji5@fc-koeln.de タイトル:「飲み会やります」
from:tonji5@fc-koeln.de タイトル:「オフは会えるかな?」
from:tonji5@fc-koeln.de タイトル:「おーい、返事くれ」

「声を掛けてもらって助かった」という気持ちを理解しつつ、もらったメールは返さない!

自然体イケメンは焦って返信などしないのだ!

その後、番組にはウッチーの高校時代の恩師がVTRで登場。ウッチーの素晴らしさを語りつつ、もう一度念押しのようにアノ苦言を呈してくれたのです。
<基本的に、相手が誰でもメールは返さない>

恩師:「今まで内田とか篤人とか呼んでないので、ウッチーでいきます。高校入学当初は足の速い、細い選手だったウッチーがこのような選手になるとは想像していませんでした」

恩師:「今シーズン、まずまずでしたね。新しい環境のドイツはどうですか?厳しい練習だとぼやいていましたが、厳しい練習ほど楽しくやるのがウッチーだったと思います。厳しい環境で頑張ってください」

内田:「すいません(笑)。いやー言ってください先に。いろいろお世話になってましたし、静岡に帰ると絶対先生の家には寄っていたので」

ラルフ:「高校時代のサッカー部の経験は今にどう活きていますか?」

内田:「上下関係も、サッカーだけじゃなく社会に出ることだったり、上下関係もうそうですし、根性だったり…そういうのは全部叩き込まれてきたので。嬉しいですね」

松尾:「ただ先生から、メールを送っても返ってこないのでぜひ返信してくださいとのことでした」

内田:「気をつけます!送ります!すぐ送ります!」
大事なことなので2回言うほど「上下関係」を叩き込まれたのに、メールは返さない!

自然体というかテキトーなんじゃねぇのかwwww笑ってゴマかすなwwwww

多くの人に支えられてきた感謝を胸に、来季への情熱を燃やすウッチー。日テレということでキャプテン長谷部の名前を、わざと「長谷川」と間違えて見せるなど、GOING!ギャグも披露してくれました。この自然体のまま大きく成長し、長友さんあたりが「日本最高のサッカー選手」になるのは納得できない僕の気持ちを、スッキリさせてもらいたいものですね。

↓ウッチーの自然体インタビュー動画


結構ヒドイこと言ってるのに、まったくそれを感じさせない!

僕なんか逆に「(あまりマメに返事されると自然体イケメンじゃなくなるので)もうメールしないでください」とか言われるのにね!



メール返信が面倒なら、毎試合メッセージシャツで返事してもOKですよ!

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