外資系社員に聞く、「外国人に教えると喜ぶ日本文化」

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社内公用語を英語にする企業が増えてくるなど、国際化の流れが加速している昨今。国内にいても仕事やプライベートで外国人と触れ合う機会が増えたという人も多いのではないでしょうか。日本にせっかく来てくれたんだから、日本のことを少しでも好きになってほしいけど、どんなことを教えると喜ばれるのか分かりません! 誰か教えて!

今回のちょいたつ(ちょい達人の略)は、アメリカ外資系企業に勤める吉本さん(30代女性、仮名)。アメリカへの留学経験もあり、海外出張も多いという国際派の吉本さんに、「外国人に教えると喜ぶ日本文化」について聞きました。

■祝日の多さや、カプセルホテルに興味津々?

早速ですが、どのような日本文化を教えると外国人は喜びますか?

「日本人は働き者のイメージがありますが、欧米やアジア諸国など、外国のビジネスマンは日本の祝日の多さに驚きます。例えば、『春分の日』や『秋分の日』など外国人には馴染みが薄いので、祝日が定められた理由をきちんと説明できると喜んでもらえると思います。
また、私の周りには、なぜかカプセルホテルに興味を持っている人が多いです(笑)。「外国人からすると、とても珍しく感じるようなので、カプセルホテルを知らない方がいたら、教えてあげると驚くかもしれませんね」

祝日は日本人でも正確な由来を知らない人も多そうなので、聞かれたとき恥ずかしくないよう、きちんと調べておいた方がよさそう。それにしても、カプセルホテルって日本ならではのものだったんですね! 

■日本の生ビールやラーメンも人気

外国人は、どんな日本食が好みなんでしょうか?

「全体的には、やっぱり寿司が人気がありますが、生魚を食べられない人もいるので無難なところでは天ぷら、焼き鳥といったところでしょうか。日本の生ビールやラーメンが美味しいという方もいます。忍者をテーマにした居酒屋など、日本文化を取り入れているアミューズメント系のお店に連れて行くのもいいかもしれません。最近はお箸を上手に使う方も多いですが、『迷い箸』や『指し箸』など、食事をする上でのマナーを教えると、興味深そうに聞いてくれますよ」

食事のマナーはその国々によって違うので、日本を訪れている外国人としては、気になるところなのでしょうね。ちなみに吉本さんによると、いわゆる大衆系の居酒屋も「安くてメニューがたくさんある」と外国人に人気があるそうです。

■敬語は難しい?

教えると喜ばれる日本語はありますか?

「敬語ですね。特に『ありがとう』など日常的なコミュニケーションで使う言葉について知りたがります。例えば、『ありがとうございます』と敬語を使うのか、『ありがとね』とフランクに言うのかでは、だいぶ印象が違いますよね? 『申し訳ないです』という言葉を何度も練習している外国人を見たこともありますよ(笑)」

敬語が難しいという話はよく聞きますが、謝る練習を何度もしている方がいるとは(笑) 「もし敬語の使い方を間違っている外国人がいても悪気があるわけではないので、後でこっそり教えてあげてください」(吉本さん)とのことです。

■ひとことアドバイス
「外国語が苦手だと、外国人に話しかけたがらない人も多いですが、意外と向こうは気にしていない場合が多いです。恥ずかしがらずにどんどん話しかけて、日本文化の良さをたくさん教えてあげてください」

日本を訪れる外国人との触れ合いだけではなく、国際化が進むビジネスにおいて、海外に行ってビジネスをする人も増えてきそう。でも、真の国際人になるためには、まずは自分の国の文化を知ることから始めなければなりません。外国人に質問されたときに、しっかり答えられるように普段から勉強しておきたいものですね!

(宮崎智之/プレスラボ)



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