義援金はどうやって被災地に届く?日本赤十字の方法とは
東日本大震災では、被災者、被災地に向けて多くの企業、団体が義援金の受付・提供をしている。その中でも、日本赤十字社を通じて寄付することが多いように思う。
日本赤十字に届けられた義援金は、3月22日現在で確認できただけで229億278万18円にもなるという。この義援金はどのように被災者に届けられるのだろうか?

日本赤十字では、義援金全額を義援金配分委員会に送る。そしてこの委員会での配分計画に基づいて被災者に届けられるとのこと。義援金配分委員会は、都道府県が主体となって構成されている委員会で、赤十字は構成メンバーの一員となっている。

2007年の新潟県中越沖地震では、新潟県、日本赤十字社新潟県支部、新潟県共同募金会などから寄せられた義援金が義援金配分委員会を通じて市町村に送られた。委員は学識経験者、被災者代表、義援金受付団体、福祉団体代表の推薦者などで構成され、義援金の配分対象、配分基準、配分時期などが決められたのだ。

実際には、義援金の受入累計額が約88億円となり、被災者の復旧に向けた励みとなるよう迅速に行われた第1次配分で約40億円が用意され、人的被害、住家被害を受けた世帯に統一的な基準で配分されたのだ。その後も、住宅再建、生活再建の一助となるよう被災者個々の被災状況、経済状況に配慮して配分した第2次配分、被害が集中している被災地に向けて復興が着実に進むように配分した第3次配分と行われた。

このように、大きな災害だと、義援金配分委員会で取り扱った義援金の配分の状況は公開されていることが多い。義援金は被災者を含めて公平になるように配分されている。義援金詐欺がみられるようになってきたが、このように透明性を持って配分しているところだと安心して募金できそうだ。

日本赤十字

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