C・ロナウドの肘打ち一発退場、オフサイド疑惑のペドロのゴール、バルサ選手2人の一発退場と主審の判定が近頃スペインメディアの焦点となっている。まずは対マラガ戦でのC・ロナウドの退場処分だ。マークを振り払ったC・ロナウドの肘がマラガDFの顔面に入り一発退場となる。さらにバルサは対スポルティング・ヒホン戦でゴールを決めたペドロがオフサイドポジションに居たとしてR・マドリー寄りのメディアを中心とし怒りが審判に集中した。

 スペインで最近良く聞かれるのが、“Villarato(ビジャラート)”という言葉だ。スペインサッカー協会会長ビジャール氏の名前から来ているこの言葉は、バルサが勝利するために審判に協会からプレッシャーがかかっているという意味から来ている。バルサ有利の判定が多いとするR・マドリー寄りメディアによる造語だが、C・ロナウド退場、そして2試合出場停止処分とペドロの疑惑のゴールでビジャラートは本当に存在するとする報道が過熱した。

 しかし、今度はバルサ側が一気に反撃。対ヘタフェ戦でピケ、マルケスが一発退場処分を受ける。しかもバルサはホームのカンプ・ノウでプレーしていたことからバルササポーターは怒り爆発。審判団に対し激しいブーイングが浴びせられた。試合後のミックスゾーンでチャビは、「もうこれでビジャラートなんて言われないだろ」と皮肉たっぷりに語っている。優勝争いをする両チームの激しい戦いは、ピッチ内だけでなくメディアのあおりを受け、スペイン全土に広まっている。

(スペイン通信)