東芝、液晶テレビ「レグザ」発表会

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東芝は2009年9月16日、都内 東芝ビル 39F会議室において、報道関係者向けに液晶テレビ「REGZA(レグザ)」の新製品の発表会を開催した。

新しいレグザは、「ZX9000」「Z9000」「H9000」「R9000」「A9000」の5シリーズ25機種。発売は9月25日から。ハードディスク内蔵モデルやUSBハードディスク対応モデルなど4シリーズ21機種と、従来のシリーズよりも録画対応モデルが拡充された。


■販売台数1,000万台を目指す - デジタルメディアネットワーク社 大角社長
経済環境悪化のなか、グローバルの液晶テレビの需要は堅調に推移している。東芝においては、2008年度のテレビ事業は黒字化を達成した。
株式会社東芝 デジタルメディアネットワーク社 社長 大角正明氏

2009年5月より実施されているエコポイント制度や2011年に予定している地上アナログ放送停波により、デジタルテレビの需要はますます高まっている、とくに東芝が提案し続けてきた録画できるテレビの構成比は伸び続けており、2010年上期には50%になると予測される。

東芝としては、北米・欧州・日本では引き続きシェア拡大を図り、さらに中期的観点ではテレビ事業の拡大と成長著しい新興国市場の強化を測るとしている。

具体的には新興国市場であるBRICs+ASEANに対し、積極的な施策の展開を行い、この市場でのシェア拡大を目指すという考えだ。

新興国市場への基本戦略は、下記のとおり。
1.商品力強化 地域性を考慮した製品の投入と、さらなるコスト競争力強化
2.販売力強化 地域に密着した店頭施策の強化とコミュニケーション施策強化
3.生産供給体制の強化 新興諸国における最適な製造拠点の積極的展開

大角社長は、「2009年度は、目標としていた1,000万台。ようやく半分が終わろうとしているが、残り半分。国内のエコポイント需要によって、1,000万台は実現できると思っている。

2010年には、新興国拡大施策を実施することで、グローバル販売台数1,500万台、グローバルシェア10%を実現していきたい。」と、テレビ事業における同社の戦略を明らかにした。

■USBハードディスクへの録画対応モデルを拡充
東芝は、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ「レグザシリーズ」の新商品として、「ZX9000」「Z9000」「H9000」「R9000」「A9000」の5シリーズ25機種を9月25日より順次発売する。
ハードディスク内蔵機種やUSBハードディスク対応機種として4シリーズ21機種用意し、従来シリーズよりも録画対応モデルを拡充する構えだ。
新しいレグザシリーズ

500ギガバイトのハードディスクを内蔵した「ZX9000」「H9000」「Z9000」「R9000」は、USBハブを介して、USBハードディスクを最大4台まで同時接続することが可能。これにより手軽に録画容量を増やすことができるだけでなく、番組ジャンル毎にハードディスクを使い分けや家族一人一人が自分専用のハードディスクに録画するなど、ユーザーによってさまざまな使い方ができる。

また、「ZX9000」「Z9000」には3つの地上デジタルチューナーを搭載。「地デジ見ながらW録」機能により、地上デジタルの番組を自由に切り替えて視聴しながら2つの裏番組を同時に録画することが可能。さらに録画中でも番組視聴を自由に楽しむことができる。
最上位シリーズとなる「ZX9000」

最上位シリーズとなる「ZX9000」は、バックライトの光源に直下型のLEDを採用。200万対1のダイナミックコントラストを実現し、輝く白色と引き締まった黒色を再現する。
また、新たに同社で開発したLSIによりエリアごとの発光制御と階調性を向上させ、繊細な映像処理を実現した「LEDバックライトコントロールシステム2」を搭載している。

「ZX9000」「Z9000」「H9000」「R9000」には、精細感のある緻密な映像を復元する超解像技術を搭載。さらに「ZX9000」「Z9000」にはアニメーション画像の輪郭部の周辺ノイズを抑える機能も追加した「レゾリューションプラス3」や部屋の色温度を検知して画像の自動調整を行う「おまかせドンピシャ高画質3」も搭載し、映像本来の美しさを再現している。

さらに、シンプルな機能で環境性能にも考慮したエコロジー&エコノミーモデル「A9000」や新商品の録画対応モデルに接続して使用できるレグザ純正USBハードディスク「THD-50A1」も商品化する。

■CELLレグザは東芝のフラグシップ
最後に、CELLレグザの商品化についてアナウンスが行われた。
CELLレグザとは、高性能プロセッサ「Cell Broadband Engine」を使用した次世代テレビのことだ。

大角社長は、「今年度の第3四半期の10月から12月に必ず(国内市場に)投入しようと思っている。ストレージ技術やネットワーク技術などをすべて取り入れた、本当の意味での東芝のフレグシップモデルを必ず投入していく。」と、CELLレグザが今年中に投入する意向を明らかにした。

またCELLレグザのロゴデザインも発表された。

<レグザ>でありながら<レグザ>を超える究極のテレビ。
CELLレグザという存在は「知能」
それは華美なものではなく、実にシンプルなもの。
その思いからこのロゴが生まれた。

と、CELLレグザのロゴが生まれた経緯も公開された。
CELLレグザのロゴデザイン

大角社長は、「本当に現在の東芝の持てる技術を駆使して、作り上げてきた。究極のエンターテイメントマシーンだと思っている。

映画館で見るよりもさらなる感動を覚える。あるいは感じるテレビだ。テレビを超えているという意味で、究極のエンターテイメントマシーンと言わせていただいたが、カラーテレビをはじめて見たときの衝撃を超える喜びを体感いただきたい。」と、今年中に投入が予定されるCELLレグザの素晴らしさを強調した。

東芝は今後、長年培ってきた半導体技術やストレージ技術を背景とした録画機能、高画質昨日のさらなる進化と、より多くのニーズに応えられるラインアップ構成により、シェア拡大を狙うとしている。

レグザ 製品情報
株式会社東芝
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