ソニーの液晶テレビ「ブラビア」

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今年も夏のボーナスの季節がやってきた。電通総研の調査によると、夏のボーナスの使い道のトップは地デジ対応大型薄型テレビ、2位は省エネ家電、3位はアウトレットモール。「100年に1度の大不況」と言われる中でも、地デジ対応大型薄型テレビは相変わらずの人気ぶりだ。
消費者が選んだ2009年「夏のボーナスの使い道」、「上半期話題・注目商品」ランキング(PDF形式) - 電通総研

そんな薄型テレビの代表格ともいえる液晶テレビは、画面が大きくなればなるほど高価になる商品だが、液晶パネルの低価格化が進んだことにより最近はかなりリーズナブルな価格になってきた。特定のメーカー製にこだわらなければ、32型の液晶テレビが4万円台で購入できる時代なのだ。

とはいえ、テレビを購入する基準は人それぞれで、単に価格の安さだけではないだろう。実際、家電メーカーは、他社の製品と差別化するために、さまざまな機能を盛り込んだ液晶テレビを市場へ投入している。

そこで今回は、今注目されている液晶テレビのトレンドにフォーカスしてみた。


■32V型にフルHDは不要か - フルHD vs HD
テレビの画質を決める要素のひとつに解像度がある。解像度が高ければ高いほど高精細な映像を見られるのは事実だが、ハイビジョン対応の液晶テレビを購入する際は注意が必要だ。というのは、縦が650ピクセル以上の液晶パネルを採用した液晶テレビは、一般に「ハイビジョンテレビ」と呼ばれているが、一口にハイビジョンといっても規格がいくつかあるからだ。

現在、放送や映像メディアの違いによって、同じハイビジョンでも解像度が異なる(表1)。大は小を兼ねるので、フルHD画質(1920×1080ピクセル)の液晶テレビを購入しておけば画質に間違いはないが、あくまでひとつの基準に過ぎない。

表1.放送と解像度の関係
映像解像度(ピクセル)画質
地上デジタル放送1440×1080HD画質
地上アナログ放送720×480SD画質
BS/CSハイビジョン放送1920×1080フルHD画質
BS/CS標準放送720×480SD画質

たとえば、32型の液晶テレビには、ハイビジョン画質(1366×768ピクセル)とフルHD画質(1920×1080ピクセル)の商品が販売されているが、32型ぐらいの液晶テレビを少し離れて見ると、両者の差はほとんど感じられないという。

■残像が少ない液晶を実現 - 倍速回路
液晶テレビのの欠点としてよくあげられるのが、スポーツや映画のアクションシーンなどの動きが激しい映像を液晶テレビで表示させると、残像が残ってしまう現象だ。この残像現象を回避するために開発された技術が「倍速回路」という技術だ。

倍速回路を内蔵した液晶テレビでは、映像と映像の間に新たに映像を作り出すことでこの滑らかな映像を実現することができるわけだ。最新の液晶テレビのなかには、4倍速動画表示が可能な製品もあり、倍速表示に比べてよりスムーズな映像を楽しめるようになっている。

■テレビで電子決済ができる時代へ
倍速回路以外の機能として注目なのが、ネットワーク連携機能だ。ネットワーク連携機能を備えた液晶テレビは、自宅にインターネット環境があれば、テレビにネットワークケーブルを接続するだけでテレビ放送以外のさまざまなコンテンツを楽しむことができるのだ。

たとえば、「アクトビラ ビデオ」は、テレビでいつでもビデオレンタルできるサービスがあり、雨の日でも自宅に居ながらにしてビデオを視聴することができる。

また最新の液晶テレビのなかには、FeliCaポート搭載のリモコンを付属したテレビがあり、その場でアクトビラの有料コンテンツの電子決済を行うことができる。
スポーツ観戦から電子決済まで楽々こなす!新ブラビアを体験してみよう - ITライフハック

以上のように、最新の液晶テレビは、これまで弱点とされていた残像現象服したうえにブロードバンド環境にも対応し、電子決済ができるなど、「多機能テレビ」と言えるぐらいに進化を遂げている家電なのだ。


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