キャベツをイメージした下着デザインに高評価

　下着デザインの世界大会「トリンプ・インスピレーション・アワード」に向けて、日本大会が25日、都内で開催され、代表作品が選ばれた。

　優勝を勝ち取ったのは黒巣幸乃さん（文化服装学院アパレルデザイン科3年）。キャベツをモチーフにしたユニークな下着をデザイン、製作した。「芽が出るインナー」という作品名で、キャベツの若々しさ、新鮮さを若者に見立て、芽が出るようにと、願いをかけている。葉が何枚も重なっている様子を形どり、みずみずしさを感じさせる鮮やかな緑に染めあげている。また、キラキラ光るビーズなどの細かな演出もあり、「遠い場所から見た段階から完成度があった」と審査員の声が上がっていた。

　この世界大会は、下着メーカーのトリンプ・インターナショナル・ジャパンが昨年から主催してきた。若手のデザイナー育成と発掘をするべく、デザイン系の大学・専門学校から参加者を募集。今年は28カ国の学生たちが参加している。9月、イタリアで世界大会を開き、グランプリを決める。なお、昨年の世界大会は日本代表の松尾みどりさんが出品した「Under Skin（アンダー・スキン」がグランプリを獲得。その作品は同社によって限定商品化され、8月から、全世界31カ国で販売する。