テレビ朝日系列のサッカー情報番組『やべっちF.C.』では、2週に渡って、元日本代表・名波浩とセルティックで現日本代表・中村俊輔による“新旧10番対談”が放送された。

19日に放送された対談後編では、海外経験がもたらす俊輔の進化を分析。その一つとして、日本のファンとはまた異なる気質を持った現地サポーターの後押しを例に挙げ、俊輔は「誰かがミスっちゃったりすると、タメ息だったり。サポーターが選手にプレッシャーをかけているというか、そうやって選手のレベルが上がっていく」と語った。

また、俊輔のプレースタイルを変えるきっかけにもなったサポーターの声援だが、「僕の股抜きより、僕がヘディングした時の方が大拍手でしたから。俺もヘディング、ちょっとはするよって」と自虐的に話しつつ、「あと、スライディングでカットしても、すごい拍手してくれるんですよ。それで、(気持ちを)上げてくれる」と明かした俊輔に、名波は「うまい選手が身体を投げ出すってことが、どれだけの価値か分かってるよね」と相槌をうった。

そんな細部にまで目を光らせる現地サポーターに育てられたという俊輔は、「それ大事だよって教えてくれる。だから、染み付いてきたかな。昔は魅せることばかり意識して、お客さんから“うまい”とか“いい選手だな”って言われるように頑張ってた。でも、今はがむしゃらに勝つ。それに自分のプレーを出す。そういうところを感じて見てくれたら嬉しいかな」と話したのだった。