バイエルン・ミュンヘンのフランス人MFフランク・リベリが、27日のドイツ杯シュトゥットガルト戦を5―1で制しベスト16進出を決めた翌日、レキップ紙のインタビューに答えている。

 リベリはこの試合、ペナルティーを得て“パネンカ”で決めようとしたが、相手GKのレーマンに冷静に反応されて止められた場面を振り返って、「いままでに2度試してそのときはうまく決まったんだけどな。また挑戦したことはまったく悔やんでいないよ。よく止めたヤンス・レーマンにブラボーと言いたい」と語り、まるで気に病んだようすを見せなかった。気持ちの切り替えのうまさは、その後ゴールをあげて失敗を埋め合わせたことからも窺える。

 同じインタビューでリベリは「多くの人が今シーズン終了後にクラブを出ると想像しているが」と質問を受けると、「バイエルンで気分よくやっている。クラブは僕にとてもよくしてくれているし、僕も最大限それに応えている」と答えたあと、「首脳陣がチームを強くするために努力しているのはわかる。これからどうなるか見ようじゃないか。チームがチャンピオンズリーグ(CL)でどういう結果を出すかが重要だ。今年バイエルンが勝ち進むことを望んでいる。この大会で勝ちたいんだ」と、つねにトップをめざす強い意欲を語った。

 リベリは、バイエルンが獲得すべき選手の名前を具体的に口にして、ルンメニゲ会長から注意を受けたこともあるが、それほどまでCLに勝ちたいという思いがある。リベリの今回の発言も、首脳陣がそれに応える姿勢を見せない場合は、バイエルンに見切りをつけ、もっと上をめざせるクラブに行く、という選択肢もあるという意味合いだろうか。