ニューカッスルの新監督にケヴィン・キーガンの就任が発表されたことを受けて、元イングランド代表FWのアラン・シアラーがアシスタントコーチに就任する可能性が浮上した。キーガン就任前には監督候補にも挙がっていたシアラーは、「要請があればもちろん話し合いに応じる」と語り、指導者のキャリアをスタートさせることに前向きな姿勢を示した。

 監督候補に名前が挙がっていた時点から、「現時点で指導者になることは考えられない」と語っていたシアラー。しかし、いまだファンからアイドルとして崇められる元キャプテンは、愛する古巣の窮状に自らの経験を還元することも考慮し始めているようだ。

「ケヴィンは経験豊富な監督だ。すべての決定は彼が下すはず。もちろん、ニューカッスルは私の愛するクラブだ。ケヴィンが私と話したいというなら、断る理由は無い。しかし、アシスタントコーチを務める自分の姿など想像もしたことがないというのが正直なところだよ。だって、クラブは経験豊富な人材を探すだろうと考えていたからね。私としても、いつか監督になりたいと思っている。それがいつかは分からないがね」

 一方シアラーは、キーガンがニューカッスルのファンが求めるフットボールを具現化するはずだと語っている。

「ファンは望んだとおりの監督を手に入れたね。彼らはエンターテインメント性に富んで、情熱が溢れたフットボールを求めている。このところはそんなゲームが見られなかったからね。ケヴィンが就任したからには、ファンがエキサイトするのは間違いないね」

 ニューカッスル時代に加え、イングランド代表でもキーガンの下でプレーしたシアラー。勝手知ったる恩師の下で、ニューカッスルの伝説的ストライカーが指導者のキャリアをスタートさせる可能性が高くなった。