クラシコを目前に控えるバルセロナは金曜日、ミニエスタディで練習を行ったが、テンションを高めていくべき練習中、リラックスムードを示すロナウジーニョにライカールト監督が注意を与えるというシーンが見られた。

 ミニエスタディに最後に姿を現したロナウジーニョは、その後チームメイトらにジョークを飛ばしながら練習に入っていった。ウォーミングアップ、ロンド、シュート練習といつものメニューがこなされて行く中、シウビーニョから始まり、チャビ、ボージャン、アビダル…、あげくのはてにはキャプテン、プジョールにまでジョークを飛ばし、暴走するロナウジーニョ。戸惑いを見せるメンバーたち。このあまりにも緊張感を欠いたロナウジーニョの態度を見かねたライカールト監督は、彼を呼び出し『もっと集中し、真面目に練習に取り組め』と注意を与えた。

 ロナウジーニョにモチベーションを上げてもらいたいとの思いからのものであろうが、その後もほとんど変ることはなかったロナウジーニョ。どうやらライカールト監督の思いも届かなかったようだ。

 木曜日の練習で控え組に入ったことで、ロナウジーニョがモチベーションを失ったと考えられるが、この様子だと本番でもスタメン出場は厳しい。レアル・マドリーに勝ち、勝ち点差を1としてクリスマスブレークに入ることがバルサにとっては必至。それがクラシコとあればなおさらだ。チームが一丸となってテンションを高めていかなければならないこの時、ロナウジーニョの態度はチームの足を引っ張る行為として捉えられてもしかたない。クラシコでベンチスタートとなる可能性の高いロナウジーニョだが、これが今後の彼の動向に影響を与えることになるのかもしれない。

(スペイン通信)