仮想世界セカンドライフにも、ストリップバーなどの"大人の顔"がある。

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全世界で約500万人が参加するという仮想世界"セカンドライフ"。人の営みあるところには必ずあるのが"アダルトコンテンツ"だが、仮想世界のなかにも"アダルトライフ"はあるのだろうか?

セカンドライフで人気のスポット(Popular Places)を検索すると、娯楽・風俗関連がズラリと表示される。なんとセカンドライフ内では、アダルトが認可されているのだ。とはいえ、守るべきルールもしっかりある。バーチャル世界だからといって、どこで何をやるのも自由というわけではない。アダルトと並び、大人の世界の娯楽カジノに関しても、現時点は、カジノに関する広告、場所案内、イベント告知が許可されなくなっている。
また、セカンドライフでは、住人による快適なコミュニティーを守るための"ビッグ6"というガイドラインが設けられ、禁止事項もしっかり定められているのだ。

たとえば、そのなかの一つ"猥褻(Indecency)"をみると、ヌードや性的な内容を含むコンテンツ・会話・行為は、成人向けとして制限された土地に限られている。各地域の制限状況は専用ソフトのツールバーに表示、スポットを検索する時には「M(Mature※1)」や「PG(Parental Guidance※2)」と表示し、成人向けの内容であることが明示され、決してアダルトコンテンツが"垂れ流し"されているわけではない。
※1 Mature:成人向けの内容が含まれることを示す
※2 Parental Guidance:保護者の指導が望ましいことを示す

実際にアダルトコンテンツを探してみると、アバターがセクシーポーズで(時には服を脱いで裸で!)踊る"ストリップバー"や、ヌーディストビーチなど数多く存在する。まじめな企業のSIM(セカンドライフ内でのエリアの単位)が閑散としているのに対し、こうした場所はやはり人気が高く、多くの人が集まっている。人間見たいものは、いつの時代も誰しも同じということだろう。
写真:ストリップバーでセクシーに腰をふるアバター
写真:太陽がさんさんと降り注ぐヌーディストビーチはいたって健全なイメージだ

アダルトコンテンツが花盛りのセカンドライフだが、ここで一つ疑問が浮かぶ。「はたしてアバターに、人は興奮できるのだろうか?」

筆者に関してはいえば、答えは"ノー"。アバターの悩殺ポーズを見て少なからず衝撃は受けたが、"エロさ"はあまり感じない。個人の嗜好の差もあるだろうが……まさか、仮想世界の経験値が少ないせいか!?

また、「子どもが見るかもしれない場所でアダルトなんてけしからん」と思う人もいるかもしれない。しかし、アバターのセクシーポーズやヌード、"仮想H"をしたり、"セカンドライフ彼・彼女"をつくろうが、そこにリアルな危機感は薄く、現実世界に波及・発展しない限り無害であるように見える。将来、現実世界に影響を及ぼす可能性がないとはいえないが、今の段階では良いトコロ"目の保養"どまりだろう。

面白い方に考えれば、サブカルチャー全盛期に、マンガやアニメのキャラクターに性的興奮を感じる"2次元萌え"が出てきたように、もしかすると今後、仮想世界の"アバター萌え"が出てくる可能性だってある。ひょっとしたら、いまセカンドライフは新たな"アダルト市場"の場になりつつあるのかもしれない。

さすがにそれは言い過ぎたかもしれないが、アダルトなんて不謹慎だと目くじらを立てるより、男性諸君も女性諸君も、"仮想の娯楽"として現実ではなかなかお目にかかれない"ストリップバー"などを体験してみるのも大人の仮想世界の楽しみ方ではないだろうか。


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編集部:南郷 あかり
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