【セカンドライフ通信】"青田買い"に走る企業!バーチャル世界の金儲けは成功するのか?
2007年04月10日15時00分 / 提供:livedoor
リアルから仮想世界へ、続々と企業が参入し始めている「セカンドライフ」。その実態はどうなっているのだろう? 写真一覧(6件)
プレイヤーが"アバター"と呼ばれる分身を通して、世界中の人とコミュニケーションできる、いわばもう一つの世界のバーチャルワールドが「セカンドライフ」だ。2007年現在で、既に400万人以上が生活(参加)する巨大世界を支えているのは、何を隠そう、現実世界と変わらぬリアルな"不動産売買"なのだ。
セカンドライフの土地(サーバー)は、"メインライン"と"プライベートランド"の2種類があり、それぞれユーザーが有料でレンタルすることができる。使用料金は広さによって異なるが、購入したユーザーはその土地の地形や自然環境、建物など、ありとあらゆるものを創造できる自由を手に入れられる。そう、セカンドライフでは、土地さえ手にはいれば、好きな世界を形にできるのだ。
そんなセカンドライフ内で、いまもっとも"ホット"なのがリアル世界の"企業進出"だ。世界各国の大手企業がセカンドライフの土地を買い、次々と"オフィス"を建設している様子は、さながら一昔前の"バブル"のような華やかさなのだ。それにしても、なぜ、ここまでセカンドライフが世界中の企業から注目を集めるのだろうか?
セカンドライフの魅力は3つ考えられる。まず一つめは、セカンドライフでは、公にビジネス活動が許可されていること。そして二つめは、セカンドライフ内ではアイテムが自由に創造でき、独自の通貨"リンデン・ドル"で物の"売買"ができることだ。そして最後の三つめが最も重要で、リンデン・ドルが実際の米ドルに"換金"できることだ。
そう、セカンドライフは、このバーチャル世界で儲かった利益が、現実世界の"お金"になるのだ。
利益になることはわかった。しかし、「乗り遅れるな」とメディアが煽り、名前を耳にしない日はないぐらい大騒ぎされているセカンドライフだが、全世界で約400万人という数字は、2007年1月にユーザー数800万人を突破した国内最大手SNS「mixi」に比べても、実は見劣りする数字だ。ビジネスとしての成果を出すにには、まだ母数となるユーザーが少ない。
それなのに、企業が相次いで参入している理由は、ズバリ"青田買い"と"先行投資"だ。ようは、今のうちに土地を手にいれ、サービスを展開し、今後の爆発的な成長期に一気に得られる利益を虎視眈々とねらっているというわけだ。
そんな先進的で勇猛果敢なグレイトな企業たちは、いま実際にセカンドライフ内でどんな活動をしているのだろうか。そこに成功の兆しはあるのか? 就職活動よろしく、実際にバーチャルオフィスを訪問してその真相を調査してみよう。
●本、まだお売りできません - BOOK OFF
繁華街"shibuya"にオープンした、古本専門店の「BOOK OFF」のバーチャル店舗だ。実際の店舗とちがって中古書籍の売買などはまだできない。そのかわり、2階には本棚でできた巨大な迷路があり、クリアすると特製グッズがもらえる特典もある。今後のサービス展開は不明だが、書籍の買取・販売のほか、"立ち読み"サービスがあれば個人的にポイントが高い。
写真:スッキリ整然としたBOOK OFFの店舗
●"就職活動の窓口"を仮想世界に - mixi
国内最大手のSNS「mixi」が始めたのは、2008年度の新卒採用への採用情報を提供するバーチャルオフィスだ。mixiスタッフとのコミュニケーションや、インタビュービデオの視聴、2008年卒業する学生に対するメッセージの閲覧や、よくある質問への回答、ノベルティアイテムのプレゼントなどを行っていたが、3月31日で閉鎖となっている。セカンドライフの窓口を訪れるほど根気のある学生諸君なら、mixiへの道のりはきっと明るかったと信じたい。
●セカンドライフのクリエイターを支援 - paperboy&co.
「Second Life ファンド」を設立し、セカンドライフ内の起業家やエンジニア、クリエイターを支援するプロジェクトを推進する"paperboy&co."の島「ペパポ島」。セカンドライフ内で"ビジネス・デザインコンテスト"を開催したりと、さすが仮想世界を知り尽くしているだけあって、車が置いてあったり、巨大な猫型(?)のバルーンがあったり、遊び心にあふれたゴージャスなオフィスだ。
写真:こんなリゾートがあったら行ってみたい"ペパポ島"
●ただいませっせと建設中? - CNET Japan
IT関連のニュースサイト「CNET Japan」のバーチャルオフィス。地下にはイベントスペースもあるらしいが、そのうち記者会見でも開く予定なのだろうか? 何度か足を運んでいるうちに、オフィスにエレベーターがついたり、少しずつだが変化が見られる。どうやら今も工事中らしい。どんな新オフィスができるか楽しみだ。
写真:工事中(?)のCNET Japanのオフィス
●車の試乗ってこんなもの!? - TOYOTA Scion City
自動車メーカー、世界の"トヨタ"の島。ショールームに展示されている自動車に乗り込んで5分間の試乗が楽しめるウリだ。最新のスポーツカーを運転しようと期待に胸をふくらませ乗り込んだものの、本物の車とはかけ離れた内容に5分もかからずに撃沈(当たり前だが)……。
写真:ドリフトはもちろんできない
●一等地にオフィスをかまえた - セシール
"Ginza"にオープンしたカタログ通販の「セシール」。セカンドライフ内ではどうか知らないが、銀座といえば現実の世界では超一等地である。オフィスのなかには受付がキチンとあるが、他の場所と同じくがらんどう。セカンドライフを散策していると、なんだか人恋しくなってくる。
写真:受付があるが美人のお姉さんが座っているわけでもない
現実と違い、行きたい場所に一瞬でテレポートできるセカンドライフ内では、距離はビジネスの障害にはならないが、ユーザー数は問題の一つに挙げられるだろう。少なくとも、今の段階でセカンドライフ内のビジネスが軌道にのっている企業はほとんどなく、誰もが今後の爆発的なヒットを"予期"して、参入しているといっていい。
バーチャル世界の成功の鍵を握るのは、ひとえに"ユーザーの増加"だ。企業の狙いどおりセカンドライフが発展するか否かは、今後の展開を待つのみだろう。そのとき、初めていま"青田買い"している企業のビジネスプランに判断が下る。とくに日本では、今春に日本語版ソフトのリリースを控えていることから、"勝負の分かれ目"も近いといえる。
セカンドライフがただの"流行"で終わるか、それともネット世界に根づいて一大サービスとなるのか。世界の注目はまだまだ熱い。
ビジネス寄りの堅い話はこんなことろで終わりにして、次回のセカンドライフ通信ではお堅い企業サイトを離れ、人の営みあるところには必ずアリ!の"アダルト"なセカンドライフの世界をお届けしよう。
■これもオススメ!ネット系最新ニュース
・【セカンドライフ通信】この春はセカンドライフ・デビュー!
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・字幕.inを生んだ"無職"とは?
・きみは"メッカフォン"を知っているか?
■Second Life 公式サイト(日本語)
編集部:南郷 あかり
Copyright 2007 livedoor. All rights reserved.
セカンドライフの土地(サーバー)は、"メインライン"と"プライベートランド"の2種類があり、それぞれユーザーが有料でレンタルすることができる。使用料金は広さによって異なるが、購入したユーザーはその土地の地形や自然環境、建物など、ありとあらゆるものを創造できる自由を手に入れられる。そう、セカンドライフでは、土地さえ手にはいれば、好きな世界を形にできるのだ。
そんなセカンドライフ内で、いまもっとも"ホット"なのがリアル世界の"企業進出"だ。世界各国の大手企業がセカンドライフの土地を買い、次々と"オフィス"を建設している様子は、さながら一昔前の"バブル"のような華やかさなのだ。それにしても、なぜ、ここまでセカンドライフが世界中の企業から注目を集めるのだろうか?
セカンドライフの魅力は3つ考えられる。まず一つめは、セカンドライフでは、公にビジネス活動が許可されていること。そして二つめは、セカンドライフ内ではアイテムが自由に創造でき、独自の通貨"リンデン・ドル"で物の"売買"ができることだ。そして最後の三つめが最も重要で、リンデン・ドルが実際の米ドルに"換金"できることだ。
そう、セカンドライフは、このバーチャル世界で儲かった利益が、現実世界の"お金"になるのだ。
利益になることはわかった。しかし、「乗り遅れるな」とメディアが煽り、名前を耳にしない日はないぐらい大騒ぎされているセカンドライフだが、全世界で約400万人という数字は、2007年1月にユーザー数800万人を突破した国内最大手SNS「mixi」に比べても、実は見劣りする数字だ。ビジネスとしての成果を出すにには、まだ母数となるユーザーが少ない。
それなのに、企業が相次いで参入している理由は、ズバリ"青田買い"と"先行投資"だ。ようは、今のうちに土地を手にいれ、サービスを展開し、今後の爆発的な成長期に一気に得られる利益を虎視眈々とねらっているというわけだ。
そんな先進的で勇猛果敢なグレイトな企業たちは、いま実際にセカンドライフ内でどんな活動をしているのだろうか。そこに成功の兆しはあるのか? 就職活動よろしく、実際にバーチャルオフィスを訪問してその真相を調査してみよう。
●本、まだお売りできません - BOOK OFF
繁華街"shibuya"にオープンした、古本専門店の「BOOK OFF」のバーチャル店舗だ。実際の店舗とちがって中古書籍の売買などはまだできない。そのかわり、2階には本棚でできた巨大な迷路があり、クリアすると特製グッズがもらえる特典もある。今後のサービス展開は不明だが、書籍の買取・販売のほか、"立ち読み"サービスがあれば個人的にポイントが高い。
写真:スッキリ整然としたBOOK OFFの店舗
●"就職活動の窓口"を仮想世界に - mixi
国内最大手のSNS「mixi」が始めたのは、2008年度の新卒採用への採用情報を提供するバーチャルオフィスだ。mixiスタッフとのコミュニケーションや、インタビュービデオの視聴、2008年卒業する学生に対するメッセージの閲覧や、よくある質問への回答、ノベルティアイテムのプレゼントなどを行っていたが、3月31日で閉鎖となっている。セカンドライフの窓口を訪れるほど根気のある学生諸君なら、mixiへの道のりはきっと明るかったと信じたい。
●セカンドライフのクリエイターを支援 - paperboy&co.
「Second Life ファンド」を設立し、セカンドライフ内の起業家やエンジニア、クリエイターを支援するプロジェクトを推進する"paperboy&co."の島「ペパポ島」。セカンドライフ内で"ビジネス・デザインコンテスト"を開催したりと、さすが仮想世界を知り尽くしているだけあって、車が置いてあったり、巨大な猫型(?)のバルーンがあったり、遊び心にあふれたゴージャスなオフィスだ。
写真:こんなリゾートがあったら行ってみたい"ペパポ島"
●ただいませっせと建設中? - CNET Japan
IT関連のニュースサイト「CNET Japan」のバーチャルオフィス。地下にはイベントスペースもあるらしいが、そのうち記者会見でも開く予定なのだろうか? 何度か足を運んでいるうちに、オフィスにエレベーターがついたり、少しずつだが変化が見られる。どうやら今も工事中らしい。どんな新オフィスができるか楽しみだ。
写真:工事中(?)のCNET Japanのオフィス
●車の試乗ってこんなもの!? - TOYOTA Scion City
自動車メーカー、世界の"トヨタ"の島。ショールームに展示されている自動車に乗り込んで5分間の試乗が楽しめるウリだ。最新のスポーツカーを運転しようと期待に胸をふくらませ乗り込んだものの、本物の車とはかけ離れた内容に5分もかからずに撃沈(当たり前だが)……。
写真:ドリフトはもちろんできない
●一等地にオフィスをかまえた - セシール
"Ginza"にオープンしたカタログ通販の「セシール」。セカンドライフ内ではどうか知らないが、銀座といえば現実の世界では超一等地である。オフィスのなかには受付がキチンとあるが、他の場所と同じくがらんどう。セカンドライフを散策していると、なんだか人恋しくなってくる。
写真:受付があるが美人のお姉さんが座っているわけでもない
■セカンドライフも実は"寂しい"場所
写真を見てお気づきの人も多いだろうが、セカンドライフの中はどこもかしこも人がひしめきあっているわけではない。そして、訪れた企業サイトはすべからく無人……。つまり、セカンドライフも現実の世界同様、繁華街に人が集中し、それ以外は閑散としている場所がほとんどなのだ。現実と違い、行きたい場所に一瞬でテレポートできるセカンドライフ内では、距離はビジネスの障害にはならないが、ユーザー数は問題の一つに挙げられるだろう。少なくとも、今の段階でセカンドライフ内のビジネスが軌道にのっている企業はほとんどなく、誰もが今後の爆発的なヒットを"予期"して、参入しているといっていい。
バーチャル世界の成功の鍵を握るのは、ひとえに"ユーザーの増加"だ。企業の狙いどおりセカンドライフが発展するか否かは、今後の展開を待つのみだろう。そのとき、初めていま"青田買い"している企業のビジネスプランに判断が下る。とくに日本では、今春に日本語版ソフトのリリースを控えていることから、"勝負の分かれ目"も近いといえる。
セカンドライフがただの"流行"で終わるか、それともネット世界に根づいて一大サービスとなるのか。世界の注目はまだまだ熱い。
ビジネス寄りの堅い話はこんなことろで終わりにして、次回のセカンドライフ通信ではお堅い企業サイトを離れ、人の営みあるところには必ずアリ!の"アダルト"なセカンドライフの世界をお届けしよう。
■これもオススメ!ネット系最新ニュース
・【セカンドライフ通信】この春はセカンドライフ・デビュー!
・【気になるトレンド用語】これであなたも"PASMO"通!
・【気になるトレンド用語】"FON"は無線LANの無料天国をつくれるか?
・字幕.inを生んだ"無職"とは?
・きみは"メッカフォン"を知っているか?
■Second Life 公式サイト(日本語)
編集部:南郷 あかり
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