吉野家で「紅ショウガまき散らし」男 動画には笑い声も
牛丼の上に紅ショウガを大量にかけた後、はしを使ってテーブルにまき散らす――吉野家の店舗内で、こんな若い男の様子を撮った動画がインスタグラムに投稿され、批判が殺到して炎上する騒ぎになっている。
アカウントはすでに削除されているが、吉野家では、損害賠償などは求めないとしながらも困惑しており、「こういうことは止めてほしい」と訴えた。
「賠償金として高額請求してもいい」との声も
黒い帽子を被った若い男は、右手に持ったはしで紅ショウガを器から取って丼に山盛りにした後、はしで次々に紅ショウガをまき散らし始める。
すると、紅ショウガは、お盆ばかりでなくテーブル上にも散乱した状態になった。仲間らが、スマホらしきカメラでその様子を動画に録っており、「ハハハハ...」などと大笑いする声が聞こえる。肉の切れ端も飛んだため、男は、「肉は回収」と言って丼に戻していた。
しかし、仲間らが「左に何かトッピングあるよ」と煽ると、男は、紅ショウガを取って丼に乗せ、再びまき散らし出した。周囲からは、写真を撮るシャッター音が響き、笑い声も漏れる。一方で、店員が接客する後ろのカウンターが気になったようで、男が左側に振り返ったところで、動画が終わっている。
この26秒の動画は、インスタにアップされた後、ツイッター上で2019年5月7日になって話題になり、疑問や批判が相次いでいる。
「なにが面白いんや」「これって迷惑じゃないの?」「不愉快だし、マナーが悪すぎる」「賠償金として高額請求してもいい」...
そもそも行儀が悪いとして、「箸の持ち方酷くてみっともない」などの指摘も出ていた。
インスタのアカウントは削除
動画が投稿されたインスタのアカウントは、炎上したことを受けてか、5月8日までに削除されていた。
吉野家の広報担当者は8日、紅ショウガをまき散らす動画内容について、「マナーに欠ける行為で非常に残念です」とJ-CASTニュースの取材に答えた。
動画に映っていた店舗はすでに特定されたとしたが、動画の男については身元が分かっていないとした。「こういうことは止めてほしい。反省することを願います」と訴えたが、動画がすでに削除されていることから、損害賠償を求めたり警察に刑事告訴したりすることまでは考えていないという。
紅ショウガを使った同様な迷惑行為は、吉野家で過去にあったとは聞いていないとしている。
動画投稿のインスタのアカウントには、東京都内などにキャンパスがある私立大学の学生とプロフィールで紹介されていた。
そこで、この大学の広報課に8日に取材すると、動画の男が在籍する学生であるかなど事実関係を調査中だと答えた。ただ、ネット上では、この大学の名前が広まっているため、「評判を落とすことになりますので、困っています」と話した。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)