クリバリが早々に退場のナポリ、シメオネのトリプレッタを許してヴィオラに完敗…逆転スクデットが遠のく《セリエA》

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▽ナポリは29日、セリエA第35節でフィオレンティーナとのアウェイ戦に臨み、0-3で完敗した。

▽前節ユベントスとの天王山を制した2位ナポリ(勝ち点84)は、首位ユベントスとの勝ち点差を1に縮め、28年ぶりのスクデット獲得が現実味を増してきた。前日にインテルとのイタリア・ダービーを劇的に勝利したユベントスとの勝ち点差が暫定4となった中、ナポリはベストメンバーで臨んだ。

▽ここ2試合連敗中の9位フィオレンティーナ(勝ち点51)に対し、ナポリは6分にアクシデント。クリバリがディフェンスライン裏を取ったシメオネをボックス外ぎりぎりの位置で倒してしまった。そして、クリバリにはVARの末に一発レッドカードが提示され、ナポリは早々に10人での戦いを強いられることになった。

▽数的不利となったナポリはジョルジーニョを下げてセンターバックのトネッリを投入。最前線にメルテンスを残す[4-4-1]で対応した。

▽10人となりながらも敵陣でボールを動かしていたナポリだったが、34分に先制を許す。ロングボールに抜け出したシメオネにディフェンスライン裏を取られ、ボックス左からGKレイナの股間を抜くシュートを決められた。

▽ハーフタイムにかけても劣勢が続いたナポリは1点ビハインドのまま前半を終えた。迎えた後半、50分にメルテンスがカジェホンの右クロスにボレーで合わせたシュートはGKの正面を突く。

▽その後、ヴェレトゥのミドルシュートやキエーザの枠内シュートでゴールを脅かされたナポリは、58分にメルテンスとハムシクに代えてミリクとジエリンスキを投入。攻撃に変化を付けにかかる。

▽しかし62分、右CKの流れでルーズボールをシメオネが詰めて試合の大勢を決めたフィオレンティーナは、終盤にかけてナポリに隙を見せずに試合を進めると、追加タイム3分にディフェンスライン裏を取ったシメオネがGKレイナとの一対一を制してトリプレッタ達成。3-0で快勝し、連敗をストップしている。

▽一方、敗れたナポリは残り3試合でユベントスとの勝ち点差が4に開き、逆転スクデットが遠のいた。