寒い冬の時期は「みかん」が美味しい季節です。昔から冬場は「こたつでみかん」がセットになり、食べ過ぎて手が黄色くなる人も珍しくありませんでした。しかしこたつが冬の日本で昔ほど定着しておらず、ましてや“若者のフルーツ離れ”の風潮もある今日この頃。日本のみかんは現在、どんなふうに食べられているのでしょうか?「JR 東日本ウォータービジネス」が行なった調査結果をもとに紐解きます。

根強い人気!「こたつでみかん」派は3割

まず昔からのキャッチフレーズである「こたつでみかん」のシチュエーション。実際みかんを食べるとき、どのくらいの人がこたつで食べているのでしょうか?結果は以下の通りです。

床暖房やエアコンなどが普及する現在ですが、こたつ派もまだまだ健在です。

「こたつでみかん」派は33%!暖房器具が昔に比べて多様化している現代、こたつ派が昔より減っているのは当然の流れです。そうなると「テーブル派」が多勢なのは当たり前ですが、それでも33%がこたつでみかんを食べているのは、大健闘といえるのではないでしょうか?

さらに同調査では「みかんを食べるシーン」についてのアンケートを実施したところ1位は「何気なく」(69%)でした。冬場にみかんを食べるのに、理由などない模様。そのほかの結果はこちら。

みかんを食べるシーン

1位 何気なく……69%

2位 おやつとして……54%

3位 テレビ鑑賞のおともに……37%

4位 家族団らんのとき……32%

5位 お風呂上りに……21%

6位 夕食と一緒に……19%

7位 風邪をひいたとき……15%

8位 朝食と一緒に……13%

9位 昼食と一緒に……10%

10位 元気を出したいとき……9%

10位 夜更かしするとき……9%

「おやつ」はもちろん「夕食」「朝食」「昼食」、さらには風邪をひいた時も万能!みかんはとにかくシチュエーションを選ばないことが分かります。

花びら、らせん状、そして「和歌山むき」……むき方もいろいろ!

みかんの魅力といえば味以外にも、包丁などを使わずに子どもでも1人で気軽に食べられる手軽さがあります。だからこそ、人それぞれ「皮のむき方」や「食べ方」も千差万別!まずは同調査による「皮のむき方」の調査結果はこちらです。

「らせん状にむく」も6%。すごく時間がかかりそうです……。

圧倒的に多いのが皮を花びらのようにむく「花びらむき」。さらに注目したいのは3位の「和歌山むき」と呼ばれるむき方です。皮と実を一緒に4等分に向くやり方で、普通に皮だけむく方法より格段に速く皮をむくことが可能。数年前に和歌山県の学生がこの方法を動画投稿したことがキッカケになり、全国に「和歌山むき」として広がったようです。

こちらが「和歌山むき」。試しに実践してみたら、本当に超高速でむけました!

さらにマニアックなところでは「みかんを食べるときの房の数は?」「みかんを食べるときに白い房についている白い筋を取りますか?」なんていう調査も!房の数の調査結果は「1房ずつ」が48%で、「2〜3房ずつ」が46%とほぼ二分していることが判明。「白い房」については61%が「とらない」で、残り39%が「とる」だそうです。

いかがでしたか?こうやって調査結果を見ると、みかんの食べ方もなかなか奥深いことが分かります。自分では普通だと思っていても、実は少数派だった……そんな点もいろいろありそうです。

【調査概要】
調査媒体:JR 東日本ウォータービジネス
調査期間:2017年11月27日(月)〜11月28日(火)
調査対象:「みかんを食べることがとても好き」かつ「冬によくみかんを食べる」と回答した20〜50代男女500名