プレスリリースより

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2か月前に「目の前のアイテムが一瞬でキャッシュに変わる」というキャッチを掲げてスタートしながら、わずか16時間で稼働停止に追い込まれた買取アプリ「CASH」による現金化サービスが2017年8月24日、取引を再開した。

同サービスは、開始前からキャッチでうたうコンセプトが評判になり、6月28日のスタート時から利用者が殺到。「想像を遥かに超えたサービス利用」によりダウンを余儀なくされていた。

1日弱で3億6000万円が現金化

「CASH」の仕組みはこうだ。まず利用者は、ブランド品や宝飾品など、自らの現金化した品物をスマホで撮影し、アプリを通じて送信する。すると、自動的に「査定」が行われ、ただちに金額が表示される。そのお金は、指定した口座への振り込みやコンビニ支払いなどで受け取れる。

品物は、2か月以内に発送しなければならない。気が変わるなどして手放したくなくなった場合、15%の「キャンセル料」をプラスした額を、やはり2か月以内に同社に返金する。

6月のスタート時、アプリが公開されると16時間34分の間に約7万2000アイテムが現金化され、総額はおよそ3億6000万円にものぼった。

運営企業のバンク(東京都渋谷区)は、

「私たちの想像を遥かに超えたサービス利用が本日ございました為、一時的にアイテムのキャッシュ機能のご利用に制限を掛けさせていただきました」

と公開翌日に発表し、しばらくは利用できない状態が続いていた。

3つの対策を講じる

今回の再開にともない、主に3つの改善策を打った。

1つめは、1日あたりの現金化の上限を定めたこと。ひと月当たり3億円の枠を決め、1日あたり1000万円までと現金枠を新たに設けた。

2つ目は、ユーザーの評価制度の導入。現金を受け取りつつ商品を送らないなどの悪質な利用者への対策として、取引ごとに運営側が利用者を評価することにした。

3つ目は、キャンセル料の廃止。現金化を希望しながら、その後品物を手放したくなくなった場合キャンセル料(査定額の15%)をやめた 。

なお、再開初日は、わずか2時間ほどで現金枠の上限に達した。バンクの光本勇介社長は、

「今日の枠が終わってしまった...午後まで持たなかった...」

とツイッターで報告している。