思わず「広いっ」と声が出た。新Magic Keyboard(テンキー付き)レビュー
広い、めちゃくちゃ広いーー。新しいMagic Keyboard(マジックキーボード)を前にして、思わずそう声が出ました。

iPad Pro 10.5などと共に、WWDC 2017でお披露目された本製品。従来のMagic Keyboardと同様に、BluetoothでMacとペアリングし、Lightningケーブルで充電するという基本は変わっていません。

唯一の違いは、新たにフルサイズのテンキーと矢印キーを備えた点です。これにより横幅は42cmと、テンキー無しモデルの28cmに比べて大きくなりました。

テンキーといえば、エクセルの数値入力などで威力を発揮します。これを備えたMagic Keyboardのニーズは、これまでも着実に存在していました。しかし、アップルはこれまでテンキー搭載モデルを頑なに発売しせず... これは、iPhoneの大画面化をiPhone 6世代まで拒み続けたことと共通する、ある意味でのアップルらしさの現れだと筆者は感じていました。

そんな中、ついに登場したテンキー付きのMagic Keyboard。一応断りを入れておくと、新型iMacに同梱となるのはテンキー無しのモデル。テンキー付きの本製品はオプション扱いということで、本筋はやはりテンキー無しということになります。とはいえ、Macをエクセルの数値入力や、ゲームなどに利用するユーザーにとっては選択肢が増えたことになります。



打鍵感は通常(テンキー付き)のマジックキーボードと変わっていません。構造は、MacBook Airなどと同じシザー方式のキーボード。キーストロークが深くしっかりした打鍵感がある一方、キーはバタフライ方式に比べて若干のぐらつきがあります。

筆者はどちらかというと、新MacBook Proや12インチMacBook(2017年)に採用された、第2世代バタフライキーボードの打鍵感を気に入っています。理由は、撫でるようにタイプできること。そして、キーのグラつきが少ないため、精度良くタイピングできるためです。好みの問題ではありますが、バタフライ方式を採用したMagic Keyboardの登場にも期待したいところです。







大型化しているとはいえ、27インチiMacの前に並べると違和感のないサイズ感です。



12インチMacBookと外付けモニタを組み合わせ、簡易的なデスクトップ環境を構築した様子です。iMacのみならず、MacBookと組み合わせて使うのも良いでしょう。

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