あれ、これであってるんだっけ?

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毎日コツコツやっているハミガキ、実は間違いだらけかも!? びっくりするハミガキの新常識を紹介します。

知っていると知らないとでは大違い

◆歯ブラシは濡らさない

最近は、フッ素入りの歯磨き粉を使うことで、虫歯を予防する傾向があります。

ハミガキ前に歯ブラシを濡らすと、フッ素成分が薄くなります。水で濡らさないと磨きにくいと感じるかもしれませんが、フッ素を歯にしっかり付着させるためには、歯ブラシは濡らさない方がベターというわけです。

◆ヨコ磨き

学校でタテ磨きを習った人が多いのでは? 歯と歯の間を磨くのは、今はフロスや歯間ブラシの役目。歯ブラシはヨコ磨きで、歯と歯茎の間にある歯周ポケットをケアします。

◆しっかりすすぎはNG

歯に付けたフッ素を洗い流してしまっては、虫歯予防の効果が落ちてしまいます。しっかりすすぐのではなく、1、2回のすすぎで終わらせましょう。

◆食後 < 寝る前後

1日に1度しかハミガキができないとしたら、必ずやるべきは寝る前のケアです。唾液の分泌量が減る夜中にいかに虫歯菌を繁殖させないかがポイントになります。

次にやるべきは、なんと起床直後。朝ごはんを食べる前に、繁殖した虫歯菌を歯垢と一緒に掻き出しましょう。

歯医者さんも意見が分かれる食後のハミガキ

学校では「食べたらすぐにハミガキをしましょう」と習いましたよね。でも今は賛否両論あるんです。

食後すぐにゴシゴシ磨いて刺激すると、食べ物に含まれる酸が歯に浸透してしまい、表面が削れる「酸蝕歯(さんしょくし)」になるという研究結果があるのです。この説によると、唾液が酸を中和した30分後がハミガキのベストタイミングとなります。

一方で、昔ながらの「食べたらすぐハミガキ」を推奨する歯科医もいます。こちらは、歯垢や糖を早く取り除くことで、虫歯菌の繁殖を抑えるという考えに基づいたもの。日本小児歯科学会のホームページを見ると、

「酸性飲料の頻繁な摂取がないかぎり、すぐには歯が溶けないように防御機能が働いています。つまり、一般的な食事ではこのような酸蝕症は起こりにくいと考え(中略)現在のところ、園・学校における昼食後の歯みがきについては、現状通りの方法で問題ありません。」

と、食後のハミガキも大事だという立場を取っています。

いずれにせよ、一生付き合っていく歯をケアするハミガキは大事。優しくブラッシングして、歯垢や食べかすを取り除きましょう。歯ブラシの届かない歯と歯の間こそ虫歯リスクの高いゾーン。フロスや歯間ブラシはマストアイテムです。

虫歯ができて痛くなってからでは遅い!というのが最近の考え。「予防歯科」と呼ばれるものです。半年に一度はクリーニングも兼ねて歯科健診を受けるのがオススメですよ。