水素水、電解還元水、パイウォーター……。本当に体にいい水はどれ?

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明日、8月1日は「水の日」ということをご存じだろうか? 「水の日」は国土交通省が決めた記念日。平成26年に施行された水循環基本法で法定化され、8月1日から一週間は「水の週間」とされている。一口に水といっても、最近はスーパーやコンビニでさまざまな種類を手に取ることができる。「教えて!goo」にも「水素水は体に良いのか」との質問が寄せられていた。売られている水の中には、健康作用をうたっているものも多いが、一体どのような違いや効果があるのだろうか?

■硬水・軟水の違いとは?

まずは、水の種類をおさらいしよう。最も多くの人が手に取ると思われるミネラルウォーター。ラベルに「硬水」「軟水」の文字が書いてあるが、どのように違うのだろうか。

簡単に言うと、水1000mlに含まれているカルシウムとマグネシウムの量の違い。これを「硬度」といい、WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」と呼んでいる。「それなら、カルシウムとマグネシウムが多く含まれている硬水の方が健康によいのでは?」と思ってしまうが、日本では生活用水のほとんどが軟水。日本人は硬水を飲み慣れていないので、飲み過ぎると胃腸に負担がかかってしまうことがあるので注意しよう。

次に、夏になると恋しくなる「炭酸水」。炭酸水は炭酸ガスを含む水で、通常の水と同じように体内に吸収される。通常の水よりも満腹感を感じるため、食べ過ぎ防止に効果的。ダイエットのほか、消化不良や便秘にも効果があるといわれている。しかしながら、ガスが発生するという特性上、胃酸が逆流する人や胃潰瘍のある人、下痢が続いている人など、胃腸に何らかの問題がある人は避けた方が無難かもしれない。

■水でがんが抑制できるって本当!?

最近では、聞き慣れない種類の水も増えた。そのなかでも「水素水」はすっかりお馴染みになったが、どのようなものかあまりよく分かっていないという人も多いのではないだろうか。水素水の働きは、主に体内で発生する有害物質(活性酸素)を還元、つまり除去するというもの。そのため美容やアンチエイジングの分野で注目が高まっているのだが、飲み方や商品の選び方には注意が必要だ。

ひとつは含有量の高いものを選ぶこと、もうひとつは密閉容器に入った商品を選ぶこと。水素水は地球上で最も小さい分子。放っておくとすぐに抜けてしまうので、ペットボトルやアルミ缶ではなく、パウチに入ったもので飲むことが大切。そして、開けた瞬間に、一度で飲み切ることを心がけよう。やってみると分かるが、これは結構大変だ。

ほかにも、“新顔”が続々登場している。

元名古屋大学農学部の山下昭治博士が研究途中に発見したという「パイウォーター」は、人間や地球上の生き物の体の中にある水とほとんど同じ働きをする水。通常の飲料水よりも体の中に取り込む際の消費エネルギーが少ないため、体に負担を掛けず、良好な健康状態を保つことができるそうだ。

「電解還元水」は水を電気分解して生成される水のことで、水の機能性をアップさせるといわれる。九州大学と日本トリムの研究で、日常的な飲用によりがんを抑制できる可能性があるとまで発表されたほどだ。しかしながら、このような健康食品のブームの裏では、悪徳商法が出回るのも事実。自分なりによく調べて選ぶことが大切だろう。

半分以上が水分で出来ている人間の体。それぞれの水にメリットがあるので、自分の健康状態や目標に合わせて、飲み比べてみてはいかがだろうか。

(酒井理恵)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)