データで振り返る三浦ベトナムの2年間
ベトナム代表(U-23代表兼任)三浦俊也監督の解任が1月28日に正式に決定した。
リオデジャネイロ五輪最終予選1次リーグを3戦全敗で敗退したことにより、世論の厳しい批判に晒された形で退陣を余儀なくされたが、公式戦の成績は過去の外国人監督と比べて、決して劣るものではなかった。
地元メディアがポルトガル人のエンリケ・カリスト監督時代と比較したデータを発表しているので、ここで紹介しておこう。同氏は、AFFスズキカップ2008でベトナムを初の国際タイトルに導いた名将だ。
三浦俊也 / エンリケ・カリスト
総試合数 :37 36
勝利数 :21 14
ドロー数 :6 10
敗北数 :10 12
勝率 :56.7% 38.9%
得点数 :83 53
失点数 :43 43
招集人数 :45 33
このようにデータを比較した限り、ベトナムで最も成功した外国人監督とされるカリスト監督と比べても何ら遜色はない。但し、獲得タイトルで見ると、カリスト監督(Sea Games銀メダル・スズキカップ優勝)で三浦監督(Sea Games銅メダル・スズキカップベスト4)を上回っている。
それ以外の三浦監督の功績としては、選手の意識改革に成功したことなどが挙げられる。厳しい規律を持ち込み、食生活や体調管理など、選手に自己管理の大切さを説いた。また、若手を積極的に登用しており、三浦監督のもとで大きく飛躍した選手も多い。練習では、ハードワークを徹底し、運動量を格段に向上させた。
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