酒井高、塩谷も候補として考えています。ただ、酒井高は自分のクラブで席を確保することが重要です。定期的にプレーしていないことが、(選出外になった)大きな原因になっています」
 
 
●左SB-長友、藤春について
「長友はしっかりプレーしてくれていますし、両サイドのSBができるので、競争力を高めてくれています。クラブもセリエAで上位にいますね。長友はプロフェッショナルで集中してやってくれますし、彼の存在は我々のグループに必要です。
 
 藤春も戻ってくる選手です。今回の試合では両サイドからの質の高いセンタリングが必要になってきます。藤春は米倉から席を奪ったと言えるでしょう。前回の試合(イラン戦)で米倉はそこまで良いとは思いませんでした。特に藤春には、左サイドからの駆け上がり、そしてセンタリングを期待しています。スピードもですね」
●ボランチ-長谷部、柏木、山口、遠藤について
「長谷部は、我々のキャプテンです。彼はクラブでは右でプレーしていますが、私は中盤でやってほしいと思っています。右手に少し問題を抱えていますが、トレーニングやゲームに影響はないと聞いています。
 
 山口は常に存在感を見せてくれる選手です。彼はクオリティがあり、かなり向上する余地がある選手だと思っています。遠藤は、前回は怪我で、今回も先日まで病気をしていましたが、彼も中盤で使ってみたい選手です。遠藤は右SBとしてもプレーできますし、彼もかなり向上できると思っています。若いですし、将来A代表を引っ張っていく選手になってほしいですね。
 
 柏木は組み立てに参加してほしい選手です。左利きで、フィジカル的にモンスターというわけではありませんが、デュエルにもしっかり行けますし、後ろから組み立てる能力もあります。彼の運動量やゲームビジョンやパスは素晴らしく、左利きなのも利点です。他の選手は右利きが多いので、攻撃面でバランスを取ってくれると思います。中盤に左利きの選手がいるのはFKにも影響しますし、彼には期待しています」
 
 
●トップ下-香川、清武について
「香川はかなり良いパフォーマンスを継続し、クラブで活躍していますね。得点も取っていますが、特にラストパスで貢献しています。彼はずっと試合に出続けているので、時には休憩してほしいなとも思っています。シーズンは長いですから、休憩することも知らなければいけない。A代表でも時々休憩させています。
 
 清武も同じポジションです。彼らは組み立てを前へと進めてくれます。ボールを奪うところでも役割を果たしてもらわなければならないですが、特に攻撃面でのオーガナイズの中心になっていきます。清武は怪我から回復したところですが、今日の朝に入ってきた情報によると、少し怪我をしてトレーニングもしなかったと聞きました。手術した場所とは違いますが、近い場所を打撲していると。

 清武が今回の2試合に連続して出場するかは確定していません。明日のクラブでの試合には出ると聞いていますが、ドイツにいる日本のドクターに診察してもらい、その後に様子を見てどんな決断をするのか決めます」
●右ウイング-本田、南野について
「本田は、クラブでそこまでプレーできていませんので、トレーニングをもっとしてほしいと言わなければなりません。ただ、自分のレベルをキープしていれば、日本代表の競争をクリアするだけのクオリティは持っていると思います。
 
 南野は若く有望な選手で、右サイドのFWとして活躍を期待しています。私は彼を、ゴールゲッターだと思っています。シンプルに正確にプレーしますし、(相手ゴール前の)16メートルのなかに入っていく動きもできるし、爆発的なスピードもあります。そして、20歳です。我々とともに、いろんなことを学べると思います。