学生の窓口編集部

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有名な企業の名前の中には、「なんでこの社名なんだろう」と不思議になるものがあります。「トヨタ」などは創業者の名字が由来なのが分かりやすいのですが、何が由来なのか全く想像がつかない企業もあったりしますよね。今回は、有名企業の「なぜその社名になったのか」を紹介します。

●『日産自動車株式会社』
大手自動車メーカー『日産自動車株式会社』の「日産」は「日本産業」の略です。日産グループの基となった戦前の財閥、『日産コンツェルン』の持ち株会社の一つでした。1934年に一度、日産自動車株式会社の商号になり、1944年に「日産重工業株式会社」に変更。その後1949年に再び日産自動車株式会社に戻り、現在に至るそうです。

●『株式会社SONY』
日本を代表する大手電機メーカー『SONY』。この社名は「音」という意味の英語「SONIC」の語源である、ラテン語の「SONUS」(ソヌス)と、「小さい」「坊や」という意味の「SONNY」(ソニー)が由来となっています。身近な日本のメーカーですが、意外とどういった由来なのか知らない人も多いでしょうね。

●『株式会社電通
大手広告代理店の『株式会社電通』。入社希望者の多い人気企業です。社名の「電通」は、創業者である光永星郎が1907年に設立した「電報通信社」が由来とされています。明治時代から広告産業を手掛けているなんて、すごいですよね。

●『株式会社クラレ』
アルパカが「ミラバケッソ!」と言う、奇妙なCMが有名な『株式会社クラレ』。この「クラレ」というのは、旧社名の「倉敷レイヨン株式会社」の略。倉敷の「クラ」とレイヨンの「レ」です。ちなみに「ミラバケッソ」は「未来に化ける新素材」のことなのだとか。

●『株式会社キヤノン』
カメラなど光学機器を手掛ける『株式会社キヤノン』。社名は同社のカメラブランド「Canon」(キヤノン)が由来となっています。このキヤノンというのは「聖典」「規範」「標準」という意味の言葉なんだそうです。

●『カゴメ株式会社』
トマトソースをはじめさまざまな食品を手掛ける『株式会社カゴメ』。このカゴメという会社名の由来は、創業者の蟹江一太郎が商標登録したマークが「籠の目」のように見えることからだそうです。「籠目=カゴメ」ということですね。1963年(昭和38)にカゴメ株式会社になり、現在に至ります。

●『TOTO株式会社』
トイレ、洗面器などの衛生陶器を扱う『TOTO株式会社』。この「TOTO」というのは、創業時の社名「東洋陶器株式会社」の略です。漢字で書くと「東陶」ということですね。1960年代から「TOTO]という呼称はありましたが、実際に商号として登録されたのは2007年だったりします。

●『株式会社ブリヂストン』
世界最大手のタイヤメーカーの『株式会社ブリヂストン』。この「ブリヂストン」というのは創業者の名字の「石橋」にちなんだもの。つまり「石=ストーン」「橋=ブリッジ」ということです。また「ストーンブリッジ」では語呂が悪いため逆さまにしたのだそうです。

●『コクヨ株式会社』
大手文具メーカーの『株式会社コクヨ』の「コクヨ」は漢字だと「国誉」。創業者の黒田善太郎が、この会社が故郷の誉れとなるようにとの願いを込めて、こう名付けたそうです。現在の社名になったのは1961年でした。

●『ライオン株式会社』
1896年に発売した「ライオン歯磨」が社名の由来となっているそうです。当時は、象やキリン、トラなどの動物の名前を歯磨きの商標にするのが流行しており、「ライオンなら牙も丈夫だし歯磨きの商標として最適」とのことで、ライオンと名付けました。もし違う動物なら、社名も違っていたかもしれませんね。

有名企業10社について、なぜこの社名になったのかを紹介しました。「キヤノン」や「カゴメ」などは「へぇーっ」となったのではないでしょうか。

(中田ボンベ@dcp)